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CME保育士コラム

新卒は専願が当たり前?早期離職を防ぐ新卒の就職活動について

近年社会問題としてメディアでも多々取り上げられるようになった保育所の待機児童問題。その背景の一因に「保育士の慢性的人材不足」があることを知っている人は多いのではないでしょうか。

保育士が確保できないために受け入れられる園児の定員数を少なくしなければならず、待機児童問題が解消しにくくなっているのです。最悪の場合、休園を余儀なくされる保育所もあるほど保育士の人材不足は今も深刻な問題です。

そこでその問題を掘り下げながら、特に新卒で保育士を目指す人へ、思い描く保育士ライフが実現するためにどのように就職活動に取り組んだらいいのかお伝えします。

保育士は早期退職傾向が顕著

保育士資格を持ちながら何らかの理由で保育職に就いていない潜在保育士は、約70万人。
この数は、現在保育士として就業している人数を大幅に上回っています。

また東京都福祉保健局が公表した『平成30年度東京都保育士実態調査結果』によると、現在正規職員(フルタイム)で就業している半数以上の保育士が経験年数7年未満でした。結婚・出産・育児をする人が増えてくる20代後半になると、正規職員(フルタイム)で保育所に就労する人が少なくなり早期離職の傾向にあります。

この調査ではさらに、現在保育士として就業している「退職意向者」とすでに保育職から離れている「潜在保育士」それぞれに、退職(意向)理由についても調査しています。すると、どちらも上位4位までの理由が同じであることが分かりました。

「仕事量が多い」
「給料が安い」
「職場の人間関係」
「労働時間が長い」

いずれも保育士の現状として広く認知されているので、保育士を目指す時点である程度想定していた人は多いかもしれません。保育実習をとおして想像と現実の乖離が小さくなった人もいたでしょう。

保育実習では保育活動や食事・排泄介助、環境整備など、保育士の補助的業務を担いながら「現場の実際」を学びます。資格取得するまでに、最低でも延べ30日間の実習に参加する必要があるので、実習を経て保育職の道に進むことをやめてしまう人もいるほど激務で過酷な現実を突きつけられます。
もちろん、より一層「保育士になりたい」と思う人の方が多いですが…。

「現場の実際」を体験したうえで保育職に就職しても、数年で退職にいたってしまう―――

そうならなくて済むように、一か所でなく複数園の情報をより具体的に収集していくことがとても大切になってきます。

早期離職の原因は就職活動中の情報収集不足

短大や専門学校などを卒業後に新卒で保育職を目指す人の大半は、学校内の進路室や進路担当職員をとおして就職活動しています。一か所の保育施設に志望を絞って応募する、いわゆる専願で就活する人も多く、仮に志望した保育施設で採用されなければまた情報収集を行う段階から取り組むことになります。

少し話しがそれましたが、この就職活動の取り組み方に早期離職につながる原因があると言えるでしょう。

学校をとおして行う就職活動の一番のメリットは、「保育施設から学校へ求人の案内がかかる=その学校の生徒を雇いたいと考えている」ため比較的スムーズに就職活動を進められること。保育実習がきっかけとなり施設側から声がかかることもありますが、それはごく少数の話です。

また、対面で関わってくれるため何かと不安になりがちな就活中も安心感が得られやすいかもしれません。

しかし一方のデメリットは、取り扱う求人数が限られていたり求人案内が来る保育施設の所在地が偏っていたりすること。
もっと言うと、学生の就職率が高いことは学校の運営にも直結しているため、絶対的に学生本位で進路指導が行われているかというと懐疑的な面もあります。

「学校とはちがう都道府県にある地元で就職したい」
「住宅手当などの保育士へ独自の支援をしている自治体によって就職先を考えたい」
そのような人にとっては特に、学校外での情報収集は必然的です。

学校をとおして専願で志望先に応募するという主流のやり方では、先に述べた「複数園の情報をより具体的に収集すること」ができないので、客観的な情報が得られにくく自分の中で線引きする給与待遇や保育士像を満たせないことに後から気付き早期離職にいたるのです。

情報をより具体的に収集することとは

ではどのような情報をどのように収集するといいのでしょうか。

まず絶対的に大事なのは、取り扱う求人が全国にあり求人数も豊富であること。
これに当てはまるのが人材紹介会社。選択肢がグンと広がります。
求人数が多いと比較対象が増えるため、客観的な情報が得られやすくなります。分かりやすいのが給与待遇です。給与が高いか低いかだけでなく、各都道府県の保育士給与相場や全国平均と比べてどの程度なのかを知ることは、モチベーションにもつながる大きな判断材料となります。

また、保育園の特色は重要視すべき情報のひとつ。
ひとくちに保育所と言っても、各園によって特色はさまざま。リトミックやフラッシュカードなどを積極的に取り入れた教育的側面が強い保育所や、モンテッソーリや草木・水などの自然物をとおして子どもの意欲好奇心を刺激し主体性を促すような環境整備に力を入れている保育所もあります。

自分のなかでイメージしている保育士像が、子どもたちの思考にたくさん触れて成長を促したいのであれば前者、子どもたちの輪とはあえて一歩引いた関わりをしたいのであれば後者の園を選ぶといいでしょう。ここが合わずに、「保育士は思っていたのとは違う」と退職するのはもったいないです。

求人票だけでは分からない園の特色。ネットで情報収集できる人材紹介会社を利用することで、カラー画像で施設設備や職員の雰囲気を知ることができます。場所を問わずに情報収集できるのもネットが強い人材紹介会社ならではです。園の比較も容易にできるので、たくさんの情報基盤のもと専願ではなく複数園検討することをおすすめします。

なかでも保育士専門エージェントを利用すると、保育施設や福祉事情を鑑みたアドバイスをしてくれます。たとえば、「社会的養護施設では2年の実務経験を経ると通信制の短期養成施設に通うことで社会福祉士の資格を取得することができる」など、自分発信で情報を探していくだけでは得られなかっただろう思わぬ情報を得ることもできるかもしれません。
保育士専門エージェントと言えば転職サービスでの利用が想像しやすいですが、まだ実際に一度も保育業界で働いたことがない新卒のときこそ利用に適しているでしょう。

冒頭の通り、保育業界は人材不足で地域差はありますが一人当たりの求人数が多いです。つまりニーズが高い今、たくさんの求人の中から自分に合う保育施設が比較的見つけやすい状況にあります。それゆえに、情報収集不足が早期退職につながるともったいないかもしれません。

「保育士になりたい」と指定養成施設で2~4年間学んで資格を取得し、いざ保育職で働き始めたとき、保育士専門エージェントのサポートが受けられる人材紹介会社を利用して複数園に応募・就職した場合と学校の案内のみ専願で就職した場合とでは、退職したくなっても少し踏みとどまり冷静に職場を見つめなおすことができるでしょう。