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CME保育士コラム

保育士に役立つ資格・研修・保育士がスキルアップする方法

「専門知識をさらに深めて仕事で活かしたい」

「転職で有利になりたい」

「評価をあげたい」

 

このようにスキルアップして、何かを得たいと思っている人は多いのではないでしょうか。

動機が外発的なものであっても内発的なものであっても、スキルアップのために何か具体的な行動を起こすことで自分自身のためになることは間違いありません。仕事に活かすことができれば、利用者の利益にもなります。

 

けれども、スキルアアップしたい想いがあっても、スキルアップするためにどんなことをしたらいいのかがわからないという人もいるでしょう。

この記事では、保育士がスキルアップする方法を、資格・研修・転職の3つの視点から具体的に紹介していきます。

 

保育士の資格があるから十分だろうと思われる方も、メリットを知ればスキルアップを図るきっかけになるかもしれません。

 

スキルアップするメリットとは

メリットについても、資格・研修・転職の3つの視点で整理しました。

 

資格を取得することのメリットは2つ。説得力と信頼感が増すことと、勉強した証となる証明書があるなら客観的な評価が得られやすいことです。

普段から保育の専門性を高めるため勉強に励んでいたとしても、資格を持っている保育士の方が勉強した成果が目に見えるため、評価されやすい傾向にあります。保育園や資格の内容によっては、資格手当などが付き給料が上がることがあるのもメリットです。

 

給料アップを確実なものとしたいなら、研修を受講しましょう。

厚生労働省が保育士の人材確保のために設けた制度でもあるキャリアアップ研修なら要件を満たせば処遇改善費が加算されるので、その分手取り給与も増えます。

 

最後に、スキルアップのための転職で得られるメリットです。

1つは、キャリアアップが目指せること。転職はマイナスなイメージからポジティブなものへと変わってきています。やりたい保育やなりたい保育士像を追い求めるための転職であれば、スキルが身につくだけでなくキャリアアップのきっかけとなるかもしれません。そうなれば、給与アップも必然的です。

 

2つめは、より専門的な資格を取得できることです。専門性が高い資格を取得するには、実務経験を必要とするものもあります。実務経験を経た資格を取得できれば、保育士とその資格を掛け合わせることで、貴重な人材となれるでしょう。

とは言っても、転職はあくまでスキルアップのための通過点。人によって活かすも殺すもできますが、「経験」を活かせると一番メリットが見込める選択肢でもあります。

 

続いて、本題のスキルアップする方法についての説明です。

 

 

資格を取得してスキルアップする

スキルアップが図れる資格を5つに絞ってまとめました。

1.リトミック指導員

リトミックとは、スイスの音楽教育家エミール博士によって創案された音楽教育法のこと。

ピアノのリズムに合わせて早く走ったりゆっくり歩いたり……、ピアノの音を聴きながら想像力・発想力を発揮し自己表現していくなかで、音楽の基礎能力を高めるだけでなく、個性・協調性・社会性・積極性等を育むことが目的です。

 

保育園でも、リトミックを取り入れているところが増えています。ピアノが身近な保育士。この資格があると外部の講師を呼ばなくてもリトミックレッスンができるので喜ばれます。ピアノが得意な人にとくにおすすめの資格です。

 

2.モンテッソーリ教師

モンテッソーリ教育とは、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てること」が目的の教育法のこと。モンテッソーリ博士により考案されました。

 

整備された環境のもと子どもの好奇心をくすぐりながら自発的活動を促し、その活動を繰り返し行うことで、さまざまな能力を獲得していきます。

保育園ではもちろんのこと、この数年でさらに広く知られるようになり、家庭でもモンテッソーリ教育を取り入れようと試みる人が多くなってきているほど人気があります。

 

3.食育の資格

 

保育士としてだけでなく、自身の生活にも活かせる食育の資格はとても人気があり、「食育インストラクター」や「食育アドバイザー」、「ベビーフードインストラクター」、「幼児食マイスター」などさまざまな種類の民間資格があります。学べる内容や予算によって、豊富な選択肢から選べるのも人気の理由です。

 

なかでも人気が高いのは、服部栄養学園の服部幸慶先生が理事長を務める「食育インストラクター」。子どもの食育だけでなく生活習慣病の予防など毎日の食卓にも役立つ予防知識が得られます。

離乳食のエキスパートになれる「ベビーフードインストラクター」などと、複数の資格を併せもつのもいいですね。

 

食育の推進は、保育所保育指針や指導案で特別なものとして位置づけられています。保護者から食に関する悩み相談を受けることも多いので、資格をもっておくと強みになるでしょう。

 

4.こども環境管理士

「こども環境管理士」とは、一言で言うと自然・環境教育のエキスパートです。

 

保育所保育指針には、保育のねらいを健康・人間関係・環境・言葉・表現の5つに分類した「5領域」と呼ばれるものがあり、その5領域に基づいて指導案を作成します。

保育所保育指針の「環境」とは、『周囲の様々な環境に好奇心や探求心をもって関わり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う。(保育所保育指針より抜粋)』こと。

 

5領域にもあるように、幼児教育の中に自然を取り込み、子どもたちが日常的に自然と触れ合える環境をつくるのが「こども環境管理士」に期待される役割です。

自然が好きな人はとくに向いている資格でしょう。

 

5.子どもの心理に関する資格

子どもの心理状態が発達にあたえる影響や心理的アプローチ方法などを学べる資格です。

こちらも民間の資格が多数あり、よく聞く代表的なものに「子ども心理カウンセラー」や「チャイルドマインダー」、「チャイルドカウンセラー」があります。

 

保育園は児童福祉施設であるため、養護の視点も必要とされています。保育所保育指針でも、養護について、2017年に公示される以前は第3章「保育の内容」の一部だったのに対し、指針全体にとっても重要なものであることから現在は「総則」で示されています。

 

今後ますます家庭をとりまく環境が複雑化・多様化していくと考えられているなかで、この子どもの心理に関する資格の需要は高まっていくでしょう。

 

 

研修を受けてスキルアップする

◆行きたい研修には立候補する

保育士には、保育園を通して、各自治体や全国保育協議会などからたくさんの研修案内が届きます。職場に勤める保育士が偏りなく研修を受けられるよう、各保育園では研修計画が作成されており、当日の人員配置などを考えながら研修に参加する保育士を決定しているところも多いです。

けれども、研修案内を見て参加したいと思ったら、こちらから立候補しましょう。保育園を通した研修は、研修費を負担してもらえる場合がほとんど。職員配置など、他の職員との兼ね合いもあるため難しいことも恐らくありますが、積極的に利用しましょう。

 

◆キャリアアップ研修を受講する

キャリアアップ研修とは、先述の通り職務内容に応じた専門性の向上を図るための研修で、修了すると処遇改善費が加算されるものです。研修の分野は全部で8つ。

 

  • 乳児保育
  • 幼児教育
  • 障害児教育
  • 食育・アレルギー
  • 保健衛生・安全対策
  • 保護者支援・子育て支援
  • 保育実践
  • マネジメント

1分野の受講時間は15時間以上です。

 

処遇改善費が加算される要件は以下の通りです。

  • 職務分野別リーダー

・勤務経験年数3年以上

・研修分野⑥までのうち、1つ以上を修了する

  • 専門リーダー、または副主任保育士

・経験年数7年以上

・4つ以上の研修分野を修了(副主任保育士の場合は、マネジメントの修了が必須)

 

研修を修了し認定されると、

  • 職務分野別リーダーは、月額5千円の処遇改善
  • 専門リーダー及び副主任保育士は月額4万円の処遇改善

上記のように加算されます。

 

離職し再就職するときも以前の研修修了の効力は有効なので、先々の転職を考えていても研修を修了しておくことをおすすめします。

 

 

転職でスキルアップする

最後に、転職することでスキルアップを図る方法です。

 

◆特色が強い保育園で働く

各保育園には、特色があります。モンテッソーリ教育を行う保育園やリトミックを取り入れた保育園、自然を使った活動を多く取り入れる保育園、食育を推進する保育園、さらには運動プログラムを取り入れた保育園など、その特色はさまざまです。

 

そして、企業の社員の子どもを受け入れている事業所内保育園よりも、地域の子どもを多く受け入れる認可保育園の方が利用者の自由な選択のもと入園を申請するので、園の特色が強く出せる傾向にあります。

 

たとえば食育の推進に力を入れている保育園では、適切な咀嚼や嚥下の促し、スプーンや箸などの持ち方、3食を規則正しく食べているか、など「食」を通じて子どもの心身の健康を図ることが目的です。それと同時に、園庭で食物を育てたりそれを自分たちで調理したりするなかで、食物のことや食べ物の大切さなども学びます。

 

すると、そこで働く保育士が得られるものは何でしょうか。

 

保育士は食育の理解を深められるとともに、一定以上勤務することで実際に園児に指導したという「経験」が得られます。学びながら経験が得られるというのは、転職ならではのメリット。そのためには、自分が何を学びたいか、どのような保育をしたいかを明確にすることが大切になってきます。

 

また園の特色が強い保育園では、その特色の分野に関する知識を深めるための研修参加や資格取得のためのフォローアップ制度が整っている場合も。転職の際は面接等で確認し、就業するまでに資格をとるなどして知識を深めるか、就業後に働きながら知識を深めるかを決めてもいいですね。

 

◆保育園以外で保育士として働く

保育園以外の児童福祉施設で働くことで、より専門的な技術スキルや資格取得する方法です。

 

保育園以外で保育士として働ける施設とは、次のような施設です。

・児童養護施設

・乳児院

・母子生活支援施設

・児童自立支援施設

・児童心理治療施設

・児童相談所

・病児・病後児保育施設

 

これらの保育施設でも、保育士向けの求人がたくさんあります。

 

保育園と大きく異なるのは2つ。対象年齢が小学生以上の場合もあるということと、より養護的な視点と関わりが必要になるということです。

 

そのため、保育園とは身につく知識の内容も必然と異なります。

施設を通して届く研修案内も、養護的な関わり方の技術スキルや他機関との連携のとり方、対応が難しい保護者への対応方法など、複雑な事情をはらんでいることが多い子どもと接する施設の保育士は、「保育目線」よりも一歩引いた「福祉目線」を養うための研修が多いです。

 

そして、このような施設での勤務経験が資格を受験するための要件となっているものもあります。

 

たとえば、上記で挙げた施設のうち病児保育施設以外の施設で2年以上の勤務経験があると、一般養成施設を卒業したのちに「社会福祉士」の受験資格が得られます。

 

「社会福祉士」とは、保育士と同様の国家資格です。

児童福祉分野はもちろんのこと、高齢者福祉分野や障害児福祉分野など福祉分野全般の知識を得るので、他分野へのキャリアアップも目指せます。また児童福祉分野で働き続けても、「保育士×社会福祉士」を掛け合わせ、子どもより問題の本質を抱える保護者への相談援助を担うこともできます。資格手当がつくところも多いので、給与アップも見込める資格です。

 

病児・病後児保育施設でも、2年以上勤務したのちに認定講座を受講すると「病児保育専門士」の受験資格を満たします。

 

「病児保育専門士」とは、『病児保育の専門性を高め、さらに家庭での看護方法などの研鑽を積み、家庭での家庭看護へつなぐことにより、病児保育を通して究極の子育て支援を行うことのできる保育士・看護師のこと(全国病児保育協議会HPより抜粋)』。

病児・病後児保育施設だけでなく、総合病院の小児科やこども病院の保育室でも活かせるので、医療分野にも興味がある人に向いている資格です。

 

これと似たものに、勤務経験がなくても受験できる「病児保育スペシャリスト」があります。専門性の高さは「病児保育専門士」と比べると劣ってしまいますが、すぐに取得できる点がメリットです。

 

おわりに

保育士がスキルアップするメリットと方法を、資格・研修・転職3つの視点から紹介しました。

働きながらであればスキルアップのために使える時間は限られているでしょう。また、予算も限られているかもしれません。しかしだからこそ、他の保育士と差をつけることが可能です。

 

保育士資格をもっているだけで求人には困らないかもしれませんが、資格や経験など、何か他にアピールできるプラスアルファのものがあるとさらにいいですね。