保育士の求人・転職のことならCMEコンサルティングへ/保育士の求人・転職なら【CME保育士】

CME保育士コラム

保育士資格取得後に抑えておきたいポイント!

保育士資格をもつと、いよいよ「保育士」として働けますね。

保育士資格をもたない時は「保育補助」という保育士のサポートが業務の中心ですが、資格取得後は主体的に保育活動をすすめられ、子どもたちの成長過程により深く携わることができるわけです。

 

現在、保育士資格を取得しようか迷っている方や取得見込みの方、さらには資格をもっているけれど今はまだ活かせていない方が、無資格者との業務内容がどのようにちがうのか、有資格者である「保育士」に求められているものは何か、抑えておいてほしいポイントをお教えします。

 

無資格者と有資格者の違い

保育士が働ける職場は保育園に限らず、児童養護施設や乳児院などもありますが、それら養護的な関わり方が強く求められる施設では保育士資格をもたないとまず働くことができません。唯一、保育士資格をもたなくても保育施設で働くことができるのが保育園です。

けれども、「保育士」として働くか「保育補助」として働くかでは、業務内容はもちろん大きく異なります。

 

その最たる違いが、雇用形態。有資格者は正社員で働けますが、対して無資格者は正社員として働くことはできません。パートとして働くことになります。保育園で正社員として働くことができるとしたら、保育士の人員配置最低基準を満たす必要がない認可外保育園です。雇用形態が違えば給与も違い、当然、業務内容も違います。

 

 

「保育補助」の業務

まず、保育補助の場合は、特定のクラスに配属されることはほぼありません。

遅番職員が出勤するまでは1歳児クラス、早番職員が退勤したら0歳児クラスに入る、などのようにその日の保育士の勤務シフトに基づいて補助に入ります。園外保育を行うクラスがあれば、担任だけでは人手が不足するので園外まで帯同することも。天候によって活動内容が変わることも多いので、保育補助はその日その時の状況で配置が変わるのが特徴です。

 

主な業務は、以下の通りです。

①着脱や食事、排泄の介助を行う

②清掃

③保育活動のための環境を整える

④保育活動時間や自由遊びの時間は「安全確保」に努めながら遊ぶ

 

②までは文の通りです。

③については、たとえば補助に入るクラスの保育活動が水遊びなら、保育士が園児の対応をしている間に、保育士の指示のもとプールやタオル、着替えなど必要な準備を行います。待ち時間があると喧嘩をはじめたり好奇心にひかれて思わぬ危険行為をしたりするので、危険リスクを減らしスムーズに保育をすすめるために、保育補助のこの役割は大切です。

④も文の通りではありますが、子どもと関わるスキルは特別求められていません。ただ、安全に気を配り、園児がケガしたなどトラブルが起こると保育士に状況を報告する必要があります。

 

 

「保育士」の業務

次に保育士の業務内容です。同じように、以下に端的にまとめました。

①園児の体調管理

この業務では、病状が変化しやすい子どもを守るためと、他の園児へ広がらせないことが大切です。

登園時の受け入れは原則保育士が行いますが、家庭での様子に変わりはないかを保護者へ確認しながら、園児には視診します。そこで、前日の降園の際にはなかった湿疹やケガが見られると通常は保護者に状況を訊きますが、虐待が疑われる場合は児童相談所への通報が義務付けられています。

登園時の体温測定も保護者が行うところもありますが、保育士が行います。担任クラスの園児の平熱をある程度把握しているので、体調不良かもしれないと推測されれば午睡の時間を増やすなど関わり方をいつもと変える必要があるからです。

 

②書類作成と記録

書類作成で最も大変なのが、最も重要なものでもある保育活動の指導計画。各クラスで年案、月案、週案、日案、と計画を立てる書類です。これに加えて、記録があります。防災訓練の記録や研修報告書、行事計画書などの園全体で記録する書類と、園児の出欠簿や健康管理記録、保育日誌、指導案、個人記録、連絡帳などのクラスで記録する記録です。0歳児クラスは、健康管理に加えてミルクや離乳食の量といった食事の記録、排泄の記録、睡眠時間の記録まで細かく園用の記録と連絡帳に記録する必要があります。

 

③保育活動の準備と進行

たとえば製作活動を行うのに必要な画用紙や絵の具などは保育士が準備します。時には、事前に魚の形にかたどったり、それを複数色の色画用紙で準備したりすることも。必要な準備を保育士が行い、それを保育士の指示のもと配置するのが保育補助の役割です。

 

④行事の企画と進行

運動会や発表会などの園行事が多いですが、3歳児以上のクラスになるとお泊り保育や遠足などクラス行事も増えてきます。クラス行事は担任が主体的に、園行事は保育士で役割分担し、企画から準備、進行まで行います。

 

⑤保護者対応と子育て支援

子育て支援も保育士の大切な役割のひとつ。連絡帳や送迎時の保護者から子育てに関する悩み相談に応じたり、園によっては面談や家庭訪問したりします。

保育園には、両親に代わって迎えの対応ができる祖父母がいる園児もいれば、何らかの事情で頼れる親族が身近にいない園児も多くいます。さらには、家計が苦しい非課税世帯やひとり親世帯など事情は千差万別。そのため、対応の線引きはするものの、世帯事情に応じて柔軟に対応できるために、送迎時など保護者対応は基本的に担任保育士が行うのです。

 

⑥職員会議や研修参加

自治体や保育協議会などからくる研修案内に参加するものと、園内で実施される園内研修がありますが、どちらも盛んに行われている保育園が大半ではないでしょうか。研修は、保育補助でも任意で参加できたりしますが、職員会議は保育士が参加します。

 

⑦要配慮児童への対応

障害を抱える子どもやアレルギー対応除去食が必要な子ども、児相に一時保護されていたなど虐待リスクが高いと情報共有された子どもなどを要配慮児童と言います。要配慮児童へは加配保育士が配置されることもあり、他クラスの園児であっても保育士全体で情報を共有していきます。

 

⑧環境整備

春になれば春の花を、夏になれば野菜を、と保育活動に取り込めるものは取り込みながら保育園の環境を整備します。風邪やインフルが流行る時期には、消毒をいつも以上に行い対策を講じるのも保育士の業務。季節に応じて、壁面に飾る製作物を作り替えることもあります。

 

保育補助と大きく異なるのは、やはり子どもとの関わり方。安全を確保することはもちろん、子どもの体調や発達、家庭の事情、きょうだい構成なども踏まえながら、適切に関わることが求められています。そして、そのためには毎日の記録や保護者対応といった、上記の業務で得た情報が基盤となるのです。

 

 

「保育士」としてスムーズに働くためには

有資格だからこその業務が分かったところで、いざ働き始める時にどのような準備をしておくといいのか、3つにまとめました。

 

1.保育所保育指針の大枠を頭に入れる

保育の指導計画を考えるとき、この保育指針に則って作成することが前提となるので、大枠だけでも覚えておくといいでしょう。

保育所保育指針はネットで掲載されているのを印刷してもいいですが、それ専用の解説書もあるので、そういう物を活用してもいいかもしれませんね。

 

2.子どもの発達段階をおさらい

新任保育士は、通常、いきなり一人担任となる4,5歳児クラスの担任となることはなく、最初の数年間は0~2歳児の複数担任のクラスに配置されます。

0~2歳児の未満児クラスで働くときには、子どもの発達段階を把握しておくことが特に重要です。ひとくちに発達段階と言ってもさまざまで、細かく言えば食具の持ち方や絵の描き方にも発達段階がありますが、運動機能と言葉、人・社会とのかかわり、この3つの発達を最低限抑えておくといいでしょう。もちろん、個人差は大きいです。それでも発達段階を把握しておくことは、やはり子どもへの理解を深めることにもなります。

 

3.専門職倫理について考える

資格を取得したということは、「保育士」を名乗れるので専門職倫理をもつことが求められています。専門職倫理とは、専門職の価値を実現するための規範のこと。知識や技術とともに求められていることです。

「児童虐待をしてはいけない」という知識はあっても、倫理がなければ意味がありません。児童わいせつ罪など犯罪歴のある保育士は、資格の登録取り消しが行われるようになったのもそのためです。資格を取得した後だからこそ、専門職倫理について改めて考えてみるといいでしょう。

 

 

保育士資格を取得しても、大切なのはこれから。無資格者との業務内容が大きくちがうことを念頭に置きながら、有資格者である「保育士」に求められているものはなにか、今一度考えてみるきっかけにしてはいかがでしょうか。