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CME保育士コラム

主任保育士の役割と魅力!なるにはどうしたらいい?

2003年、一定の要件を満たす認可保育所には専任の主任保育士を置ける国家予算が組まれたことをきっかけに、今日では多くの認可保育園で「主任保育士」が配置されています。勤務するすべての保育士のとりまとめ役や、保護者・保育士と園長とのパイプ的役割を担っている主任保育士。どのような業務や役割を担っているか漠然とイメージできていても、実は具体的には分からないという人も多いのではないでしょうか。

 

主任保育士とはどんな業務や役割を担っているのか、主任保育士の魅力とともに、どのように主任保育士を目指したらいいのかをお伝えしていきます。

主任保育士の業務

主任保育士を一言で言うなら、「保育現場と保育園運営の両方の業務を遂行する、保育士のリーダー的存在」と捉えてもらうといいでしょう。子どもの保育をしたり保護者の子育て相談等に応じたりすることが基本業務の保育士と、役所をはじめとする関係機関との連携や施設の運営を業務の主とする園長との中間に位置し、その双方の業務を遂行する保育園運営上の中心的存在です。

 

主任保育士であっても、クラス担任をしながらその役割を担う「兼任」で配置されている場合があります。しかしながら、「主任保育士専任加算(※)」がおかれるようになった今は、認可保育園ではクラス担任からはずれて専任で配置されているところが大半です。

主任保育士専任加算とは、主任保育士が保護者からの育児相談や地域の子育て支援活動等に専任させることができるよう、代替要員を1人加配する場合で、延長保育事業・一時預かり事業・病児病後児保育事業等を複数実施する場合に適用される加算のこと。(参照:公定価格に関するFAQ)

 

ここでは、専任で配置されている主任保育士の業務を「保育現場」と「保育園運営」の2つの側面からそれぞれ簡単にまとめました。

 

◆保育現場

①園児・家庭の全体把握

通常、保育士は担当しているクラスの園児の把握に努めますが、主任保育士は全園児の把握に努めます。顔と名前を一致させるのはもちろんのこと、未満児であれば概ねの月齢や家庭背景も園児を把握するのに必要な情報です。その上で、発達に著しい遅れがみられる園児の早期発見や感情表現が苦手な子など保育士の手をもっとかけた方が良いと思われる園児へ、早期対応や保育の改善につなげるきっかけにします。

 

②保護者や地域からの苦情・相談受付担当者

保護者からの苦情や相談を最初に受けるのは、クラス担任が多いでしょう。しかし苦情の場合は、担任だけの問題ではなく職員指導が行き届いていない園全体の問題でもあるため、全ての苦情は主任保育士が集約します。担任保育士だけでは解決できない苦情や他機関につないだ方が良い相談事項などは、主任保育士が園長とともに対応するのも業務の一つです。

 

③園行事の進行

入園式や卒園式、運動会や発表会など数ある園の全体行事。各演目では担任保育士はクラスの園児につかなければならないため、フリーで動ける主任保育士が進行するところが多いです。必要に応じて全体の流れを変更するなど臨機応変さが求められる園行事の進行は、主任保育士だからできる業務でもあります。

 

④保育指導

保育士にスーパービジョンを行うのも、主任保育士の業務の一つ。保育指導計画や指導案など書類を通して助言したり、実際の保育活動の様子を見たなかで指導したりします。園内研修を設けるところも多いでしょう。端に指導するのではなく、保育士自身が気付きを得られるように、保育士同士で相談したり高めあったりできる環境をつくります。また、時には保育士の相談役となって寄り添い、園長とのパイプ役になるなど、現場で働く保育士の心身面を把握することも大切な役割です。

 

◆保育運営

①他機関との連携

保育園では、入隊園や補助金支給の手続きなどで役所とのやり取りをはじめ、児童相談所、発達支援センター、医療機関、小学校など様々な機関と連携する必要があります。不適切な養育などによって複数の関係機関によるケースカンファレンスがひらかれたり、要保護児童対策地域協議会で検討したりすることも。園児の様子を把握し、保育園としての対応を示せる主任保育士は、他機関との連携で中心的役割となることも多いです。

 

③地域の子育て支援への対応

一時預かり事業など、保育園に通っていない地域の乳幼児をもつ保護者にも子育て支援をしていくことの必要性は、保育所保育指針でも示されています。主任保育士は、待機児童が多い、少子化による園の統廃合がすすんでいる、核家族が多い、など地域の実情を踏まえ、高い専門性をもって子育て支援を行っていくことも業務の一つです。

 

 

主任保育士の魅力

主任保育士で得られることは主に2つ。基本給のアップとやりがいです。

厚生労働省の調査によると、主任保育士の月額給与(賞与込み)は私立保育園で約42万円、一方の公立保育園は約56万円でした。公立保育園の方が給与は高いですが、そのぶん主任保育士になるまでの平均勤続年数も4年近く長いので、気にすることはないでしょう。注目したいのは保育士との比較です。保育士の月額給与(賞与込み)は30万円で、主任保育士との差は12万~26万円でした。

役職手当がつく園も多く、昇給は目に見える評価でもあるので、主任保育士になるメリットとしてとても分かりやすいと思います。

けれども、それよりも主任保育士ならではのやりがいを得られることの方が嬉しいと感じる人も多いのではないでしょうか。

「後輩保育士が育っている」

「設備投資によって、保育士の保育業務以外の負担が減ったようだ」

「運営と現場で乖離していることを、双方のパイプ役となって解決しつつある」

など、運営側としての役割も担うことで、イチ保育士だけでは成し得なかったことができるようになり、やりがいをさらに感じられるようになるでしょう。

 

 

主任保育士になるために

先ほどの厚生労働省の調査結果に、主任保育士の平均勤続年が公立保育園で24年、私立保育園で20年とありました。勤続年数は、一か所の保育園だけでなく累計の保育歴です。

この保育歴は、保育現場のリーダーで運営の中心的役割である主任保育士になるときに重要視される事項ではありますが、経験年数があるからと言って必ずしも主任保育士になれるわけでもなければ、経験年数がなければ主任保育士になれないというわけでもありません。

園にもよりますが、自ら主任保育士になるべく意識して動いていくことも必要です。その代表例が、「保育士等キャリアアップ研修で副主任保育士の資格をとること」と「主任保育士を募集している保育園へ就職・転職すること」です。

 

保育士等キャリアアップ研修とは、保育士全体の資質と賃金の向上が目的の研修です。

1分野15時間以上要する研修が8分野あり、その一部を修了することで、職務分野別リーダーから専門リーダー、副主任保育士へと段階的に役職が与えられます。

例えば、副主任保育士になるためには以下の受講要件を満たすことが必要です。

・経験年数概ね7年以上

・職務分野別リーダーを経験

この要件を満たし、研修分野の「マネジメント」と他3分野の計4分野を修了すると副主任保育士として園から発令を受けることが可能になります。月額4万円の処遇改善がなされるうえ、一度修了すると離職・転職しても効力は引き続き有効であるので、受講するメリットは十分にあると言えるでしょう。

 

主任保育士を募集している保育園の求人は、特にオープニング保育園で見られます。株式会社など社会福祉法人以外の民間業者が運営する保育園では、経験年数を最重視しないところもあるので、主任保育士を目指すならこのような保育園へ就職・転職することが近道かもしれませんね。

主任保育士の業務は多岐にわたっている分、やりがいも感じられる役職です。給与アップが見込める点は、やる気を維持するためにも必要なメリットですね。まずは自分自身のキャリアプランを改めて考え、主任保育士になるために研修参加や転職も選択肢の一つとして、今からでもできることを探してみるといいでしょう。