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CME保育士コラム

昇給・昇格するポイント

就職する時に昇給や昇格は気になるもの。稀に、「初任給は良かったけど、昇給額が少なくて今では他園で働く同期よりも給与が低い」なんて話を耳にすることもあります。

 

最初に、保育士が昇給を図るには2つの方法があることを抑えておきましょう。毎月支給される給与のうち、社会保険や交通手当などを含まない❝基本給をアップさせる方法❞か、役職手当や資格手当のような❝手当を充実させることで昇給を図る方法❞です。

 

冒頭のケースは、基本給がほとんど上がらないところに就職した時に起こります。募集要項に記載された初任給が他園より良かった時に、一見その後も一貫して給与体系が良いと思われがちですが、「昇給がない」「昇給率が低い」という思わぬ落とし穴が隠されていることもあり得るのです。

 

そんなことにならないよう、本記事では就職活動時にぜひ確認しておくといい昇給・昇格のポイントをお伝えしていきます。

 

最も簡単な昇給方法は定期昇給

定期昇給とは、保育園を運営する社会福祉法人や企業ごとに定められているものです。

それら運営母体によって定められた日に基本給が上がることを定期昇給と言いますが、定期昇給のタイミングは年に一回のところが多いでしょう。

また、保育士の場合は能力ではなく最終学歴によって「一律」昇給するところがほとんどです。

さらには、一般企業よりも給与体系が安定している点も特徴のひとつ。公的な福祉サービスを提供している保育園は、行政からの補助金が事業の運営資金であるため、業績によってボーナスが減ったり、基本給が減ったりするということは原則ありません。

 

では、この定期昇給がどのくらい上がっているかをご存知でしょうか。

「知らない」という人は、給与明細を見比べてみましょう。ほとんどの保育園で昇給はなされますが、昇給していることに気付かないくらいほとんど昇給されていないケースや、中には昇給していないというケースもあるようです。

 

そして定期昇給の昇給率は、最終学歴によっても異なってきます。

短大卒と専門学校卒、大卒では、同じ経験年数でも大卒であれば短大卒より給与が高い傾向にあるのです。保育士の業務内容は学歴によって区分されるものではなく同一であり、また、経験年数に応じて参加できる研修や取得できる資格が異なるため、転職時や保育現場では、学歴よりも保育経験が長い方が優遇されることが多いです。

その一方で、給与体系は学歴によって区分しているところも多いので、それが「業務に見合った給与をもらえていない」と待遇に不満を抱える保育士が多い一因だと言えるのかもしれません。

 

 

キャリアアップ研修は昇給も昇格もできる

キャリアアップ研修は、今では保育士が昇給や昇格を図りやすい機会として多くの保育士に認識されている研修制度です。研修を受講するのに必要な保育士経験年数があり、且つ、8つある研修分野のうち定められた数の研修を修了することで、毎月支給される処遇改善費が加算されます。

 

処遇改善費が加算される詳細の要件は以下の通りです。

(1)職務分野別リーダー

・勤務経験年数3年以上

・研修分野⑥までのうち、1つ以上を修了する

(2)専門リーダー、または副主任保育士

・経験年数7年以上

・4つ以上の研修分野を修了(副主任保育士の場合は、マネジメントの修了が必須)

 

研修を修了し認定されると、

(1)職務分野別リーダーは、月額5千円の処遇改善

(2)専門リーダー及び副主任保育士は月額4万円の処遇改善

 

昇格は職場内で認められた場合に限られ、既に副主任保育士が数名いると副主任保育士への昇格は難しいといったこともあり得ますが、転職時にも有効なのがこの研修制度の最大のメリットです。全国共通の研修制度のため、受講するのに必要な保育士経験年数や修了した研修の数を、転職前の保育園と通算させることができます。

保育士として働き続けるなら、この研修制度はぜひ活用しましょう。

 

 

資格で昇給・昇格を図る

続いて、資格を取得し、資格手当を付与してもらうことで昇給をねらう方法です。

資格と言っても、昇給・昇格が図れる資格もあれば、残念ながらそうでないものも多くあります。何の資格を取得すると昇給や昇格につながるのか、結論から言うと、就業している保育園が力を入れているものに直接関係するような資格を取得することです。

 

例えば、モンテッソーリを導入している保育園ならば、通信講座ではなく保育士や幼稚園教諭の資格取得者のみが受講できる「モンテッソーリ教師」、リトミックならば「リトミック指導員」、自然環境を通した学びを大切にしている保育園ならば「こども環境管理士」などが当てはまります。

資格手当は、5,000円~15,000円が目安。資格の取得後、保育業務にすぐに、そして具体的に活かせるような資格であれば、取得時には資格手当を導入していなくても交渉の余地はあります。

 

 

転職で昇給・昇格する

最後に、転職することで昇給と昇格を同時にねらう方法です。保育士業界は、慢性的な保育士不足によって、求職者よりも求人数の方が大幅に上回っている、いわゆる売り手市場にあります。2019年10月時点の保育士の有効求人倍率は、3.05倍。同時期の一般職種は1.60倍であることから、転職が比較的容易である上に、自分の希望条件に合う求人を見つけやすい状況です。

 

また、新規に開設する保育園の求人の中には主任保育士や園長を募集しているものも多く、主任保育士なら保育士経験3年以上から、園長なら保育士経験5年からが最低経験年数の目安です。保育士経験5年以上の方で転職を考えている方は、昇給・昇格が同時にできる新規開設の保育園の求人もぜひチェックしてみてください。

 

そして現在、保育士として就業している方は、一度職場の給与規定を確認してみましょう。

同じ職場内でも踏み込んで話しにくい給与体系。その実際を知ることが、現在の給与が本当に見合っているものなのか、今後長く働ける職場なのか、改めて考えなおすきっかけとなるでしょう。

 

一方、既に転職を視野にいれている方が働きたい保育園を見つけた時に、今後の給与について知るには同業の友人に聞くか、転職エージェントを活用するといいでしょう。また、見学や実習の中で、実際に働く保育士から給与体系に不満があるか聞くのも一つの手です。

 

 

昇給・昇格を図るには自ら動くことがカギ

定期昇給が一律に行われる以外は、自ら積極的に昇給・昇格に向けて動いていくことが近道です。例えば、保育士として働きながらもモンテッソーリ教諭の資格を取得したら、就業している保育園では有効でなくても、転職時に有利となり、モンテッソーリを日常的に導入している保育園で働くことで昇給や昇格をねらえるでしょう。

資格を取得せずとも、他の保育士や主任保育士との会話の中で、「自分自身が保育士としてどのようなキャリアプランをもっているか」や「そのために、どんなところに力を入れて保育に取り組んでいるか」を発信することも有効です。

 

どれだけ熱い想いや能力をもっていたとしても、必ずしも周囲に認めてもらえるとは限りません。上手にアプローチし、人望を得ながら行動を伴わせることが、昇給・昇格に近づくカギとなるのです。その行動の例として、本記事では、キャリアアップ研修や資格取得、転職をあげましたが、新卒の保育士さんなら、まずは先輩保育士の良いところに着目して自分の保育に取り入れるところから始めてみるのもいいでしょう。

 

「もっと給与が上がったらいいのに」

「保育士経験は同じなのに、どうしてあの人がリーダー保育士に選ばれたのだろう」

 

そんな漠然とした不満が、具体的な行動を起こすきっかけです。本記事で示した昇給・昇格のポイントを抑えたら、昇給・昇格に向けてどんどん動いていきましょう。