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CME保育士コラム

ユニークな園特集

〇体操や運動に力をいれている保育園

〇文字の読み書きや計算など座学の教育に力をいれている保育園

〇設定保育を敢えて行わないことで子ども自身の主体性や自発性を促進させている保育園…。

全国に約3万ある保育園は、同じ「保育園」でもその実態は実に多様です。

 

園舎や保育観はさまざまですが、その中でもひと際ユニークな園舎や保育観をもち、保育業界からの注目度が高い保育園を5園ピックアップいたしました。

 

 

幼老複合施設の「江戸川保育園(東京都江戸川区)」

幼老複合施設とは、名前の通り、幼児と老人が同一施設内で過ごすことができる複合施設のこと。

既に保育施設を運営している法人等が高齢者福祉施設を開設したり、もしくは、既に高齢者福祉施設を運営している法人等が保育施設を開設したりして、比較的ローコストで開設できる上に福祉に関してノウハウをもっているので参入しやすいというメリットがあることから、都市部を中心にその数は増加しています。

 

運営事業主だけでなく、高齢者と子どもにとっても互いに良い刺激を与え合うメリットがあると言われる幼老複合施設。なかでも、社福法人江東園が運営する複合施設は、1987年の全面改築にて養護老人ホームと保育園に特別養護老人ホームとデイサービスセンターを加えた複合施設を誕生させ、以降30年以上にわたって世代間交流を続けています。

政府が推進している「地域共生社会」の一役を担っているとして、日本だけにとどまらず世界中からモデルケースとして注目されている施設です。

 

複合施設内にある保育園の名前は、江戸川保育園。

計画交流のメニューは大きくわけて4種類あり、1つ目は朝の合同体操の時間です。

毎朝9:30から、園庭で園児と高齢者が向かい合って合同で体操を行います。体操終了後には、10分程度のスキンシップタイムが設けられており、保育士の合図で園児が一斉に高齢者のもとに駆け寄り、それぞれ握手をしたりじゃんけんをしたり、抱いてもらったりします。

 

2つ目は、居室訪問の時間。園児が特養や養護老人ホームの居室を訪問し、折り紙や紙芝居、伝承遊びなどを通して関わりを深めます。

3つ目は、保育交流。園児の午睡前後の着替えや寝かしつけ、起床時の着替えなどを高齢者が手伝います。

そして4つ目が、行事交流です。季節の行事を中心に、合同で行事を行うことで思い出も共有しています。

 

玄関ホール、通路、機能回復訓練室のいずれもが保育園の遊戯室に直接面しているので、高齢者がいつでも子どもたちに声を掛けやすい環境で、「世代間交流」は自発的にも行われています。

毎日のように一緒に過ごしていた高齢者が亡くなった時は、お焼香をあげ、「死」に直面することもありますが、そのなかでも大きく成長していく様子を見ることができるでしょう。

 

自然保育の「森の保育園(長崎県佐世保市)」

自然の中で保育する「森林教育」にこだわった保育園が、長崎県佐世保市にある「森の保育園」です。

園舎のすぐ裏にある山の一部が、森の保育園の園庭。その広さは、1,500坪もあります。テニスコート約20面分です。1面分の広さ(約80坪)にも満たない保育園も多く、運動会は近所の小中学校の工程を借りるという保育園も少なくない中、森の保育園は抜群の園庭の広さを誇っています。

 

保育園の定員は75名。0歳児も含めた最大75名が一斉に1,500坪の園庭で過ごしたとしても、一人ひとりがのびのびと過ごすことができるでしょう。

 

園庭には、第1から第4までの広場があり、

〇第1広場はツリーハウスや20メートルのターザンロープなどの大型遊具が設置されたアスレチック広場

〇第2広場は雑木林や竹林に囲まれ、春にはタケノコ狩りが楽しめる広場

〇第3広場は、土の滑り台や大木が楽しめる4つの中でも最も広大な広場

〇第4広場は、木々の間から町並みや港を垣間見ることができる頂上の広場

です。

 

園舎から最も遠い第4広場まで距離にして350メートル。広大な自然の中で、自然で作られた遊具で過ごしながら、創造力をかき立てます。自分たちで考え、自分たちで作り上げることを大切にしている保育園です。

 

日本で自然を保育に取り入れる動きが多くの注目を浴びるようになったのは、森の中で一日を過ごすというデンマーク発祥の「森のようちえん」が日本でも設立されてからと言われています。現在、森のようちえん全国ネットワークに入会している全国の団体は約240ありますが、その中には保育園も。

 

県主体で推進しているところもあり、長野県では「信州型自然保育認定制度」、鳥取県では「とっとり森・里山等自然保育認証制度」がスタートしています。長野県の事業では、県内にとどまらず、全国で228の保育園が認定を受けており(2020年10月時点)、幼少期に豊かな体験を積むための手段として「自然保育」が注目されています。

 

 

アトリエがある「アトリエREIこども舎(広島県廿日市市)」

オランダ発のアクティブラーニング教育法・ピラミーデの認定園でもある「アトリエREIこども舎」は、保育環境を整えることで子ども自身が環境に意味を見出し、興味を示して遊びを深めていくための「遊びの手助け」をします。

保育活動を設定するというより、保育環境を整えることで子どもの自発性や主体性を促す保育です。

 

その環境構成の一つに、プロの画家や音楽家と触れ合うというものも。子どもたちの興味に寄り添い、正しく答えられるプロの芸術家がいることで、新たな刺激を与えています。

こうした芸術活動の中で個々の表現力とともに脳を鍛え、考える力を自然と養う「アート保育」は、コミュニケーション能力・表現力・集中力・持続力の発達を促しています。

 

 

園舎がユニークな保育園

ここからは、ユニークな園舎の保育園を紹介いたします。

 

◆自然な園庭の「ろりぽっぷ学園(宮城県仙台市)」

第27回緑の環境プラン大賞緑化大賞、第11回キッズデザイン賞受賞した他、数々の賞を受賞した園庭のある保育園です。

4回のワークショップを通してつくられた園庭は、屋敷の周りを取り囲むように防風林の役割がある居久根(いぐね)を植え、木々の間を自転車で走り抜けることができる道があります。

 

園庭を整然と整備するのではなく、でこぼこした道も「自然」のまま残している園庭は、子どもたち自身が「ここはスピードを落として通らないと滑りそう」「遊具の向こう側にひとがいるかもしれないから、走って取るのは止めよう」といった危機管理能力が育まれそうです。

 

◆大都会にある保育園とは思えない「くりはら愛育保育園(東京都足立区)」

教室内ではなく、オープンカウンターがあるカフェのような「ランチルーム」で給食を食べます。段差なく、ベビーカーのまま入れる小上がりのある「子育て支援スペース」やジャングルジムのような形をした「図書コーナー」もあり、園庭には「築山」や「ビオトープ」まで。

23区内にある保育園とは思えないくらいに、ゆったりとしたスペースがあちこちにある保育園です。

 

保育士にとって最も嬉しい職員専用の「休憩スペース」も設けられています。職員室内にある螺旋階段を昇った場所にあるため、物理的に子どもと離れ、職員室を出入する職員に気を遣うことなく身体を休めることができます。

 

 

保育内容や保育環境の良さから情報を収集する

 

 

保育実習や研修等で保育園の保育に実際に触れる機会は限られています。

給与や勤務時間、通勤のしやすさといった条件から就職先を決めるのもいいですが、

「自分がしたい保育は何か」

「今後注目される保育は何か」

「どんな保育環境で保育(仕事)したいか」

のような保育内容や保育環境を基準に広く情報を収集することから始め、そこから待遇面や通勤のしやすさなどで条件を絞っていくやり方もいいでしょう。

 

記事内で紹介した特色が異なる保育園は5園のみですが、それぞれの特色をもつ保育園は他にも全国にあります。考えもしなかった地域に、やりたい保育に取り組んでいる保育園が見つかるかもしれません。今一度、広く情報を集めて転職活動に取り組みましょう。