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CME保育士コラム

私の休日って多い?少ない?

「土曜日出勤があるから大変」

「休日が少なくて不満」

「もっと休みが欲しい」

 

保育所保育士で正社員として働く時、「土日祝休み」の求人はほとんどないため、休日日数が気になるという方も多いのではないでしょうか。

しかし一方で、就職活動を行う上で必ず目にする求人票に記載されている「休日」が多いのか少ないのか判断に困っている方もいるでしょう。

 

そこで本記事では、年間休日日数の平均や最低日数を基に、保育士の休日日数や休日の過ごし方について深掘りしていきます。

 

 

年間休日の平均日数は約114~120日

求人票に記載されている年間休日日数から平均は120日と言われています。1年間にある土日や祝日、年末年始休暇などを合計すると約120日となるため、「土日祝日休み、年末年年始休暇あり」と求人票に記載されていれば、平均日数である120日前後の休日があるはずです。

 

ところが正規職員の保育所保育士の場合、月に1~3回程度の土曜日出勤を要求されているという方が多いですよね。パート保育士であれば働き方が選択できますが、正規職員で「土日祝日休み」の求人はほぼありません。

それ故に、「休日が多い」や「少ない」をどう考えるか、どこに着目すると良いか、分からないと感じる方が多いのだと思います。

 

 

医療・福祉分野の年間休日の平均日数は111.2日

厚生労働省が発表している調査結果『就労条件総合調査結果の概況』によると、2018年の年間休日日数の労働者1人の平均日数は114.7日でした。

業種別の年間休日の平均日数は、以下の通りです。

 

 

保育が分類される「医療・福祉分野」は111.2日なので、全業界の平均と比較すると休日が少ないことが分かります。全体を見ても、「運輸・郵便業」や「宿泊・飲食サービス業」がそうであるように、人々に直接的にサービスを提供する職業分野は年間休日の平均が少なくなる傾向にあるようです。

 

ここでもう一つ、保育士が休日について着目すべき点を解説する前に、一般的に年間休日日数が少ないとされる日数について知っておく必要があります。

 

 

年間休日日数が少ない目安は105日

労働基準法では、従業員に『週に1日以上または4週間で4日以上の休日を与えること』が原則として定められております。この場合 、月曜から日曜までの間で何曜日を休みにするかは使用者の自由とされています。

 

しかし、労働時間の上限について関連して考える必要があります。労働時間が「1日8時間」「1週間で40時間」を超えて働かせる場合は、法定外労働時間として割増賃金の支払いが必要です。

1年間は約52週なので、年間の法定労働時間は約2080時間。日数にすると260日です。つまり、年間休日日数が105日以下であれば「休日が少ない」と言えるでしょう。

 

 

保育士が着目すべき点は

先述の通り、正規職員の保育所保育士で働こうと思ったら土曜日出勤を求められるため、「土日祝日休み」という働き方を実現することは難しいです。

その代わり、休日について求人票に記載がある場合には、

①週休2日制

②完全週休2日制

③4週8休

の3つのうちどれかがよく記載されています。

就職活動中に度々目にしていても、「あまり気にしたことがない」「厳密に違いが分からない」という方は、ここでそれぞれの違いをしっかり抑えておきましょう。

 

 

①完全週休2日制

完全週休2日制は、年間を通して、毎週必ず2日の休みがあるという意味です。保育園が休園する日曜日に加えて、月曜から土曜までのいずれか1日がシフト制によって休みがあるという保育園はこれに該当します。

なお、祝日がある週は、保育園が休園する日・祝以外は土曜日まで出勤するということになります。

 

②週休2日制

週休2日制は、1ヶ月の間に2日休める週が1週以上あるという意味になるため注意が必要です。「完全週休2日制」とは違い、毎週2日の休みがあるという意味ではありません。

そのため、1カ月間に約4週ある中で2日休みがある週が1週しかない、もしくは1週でも1日しか休みがない週がある場合も、週休2日制という表記になります。

 

1週間に休みが1日しかない場合であっても、1週間で40時間を超えて労働させると割増賃金を支払う必要性がでてきます。そのため保育園で多いのは、週に2日間が実働4時間の半日出勤の日で、週に4日が実働8時間の普通出勤というパターンです。

半日出勤を増やすことで週40時間を超えることなく勤務させることができるので、「週休2日制」でシフト勤務が組まれることが多い保育園では、このような勤務パターンが組まれることもあります。

 

③4週8休

4週8休と記載されていたら、4週間の中で8回休むことができるということです。最近では見かけることは少ないですが、「4週6休」や「4週7休」と記載されているところもあるようです。

極端な話では、最初の週で8日間を連休して残りを20連勤にすることも可能です。月単位で考えるとズレが出るので、カレンダーにシフトを書き込むと「休みが少ない」と感じる月もあるかもしれません。

 

 

年間休日日数を計算してみよう

保育園の場合に休日に含まれるのは、

・日曜日…年間52週のため52日

・国民の祝日…土日に被らなければ18日

・年末年始休暇

・その他、法人(会社)が定める日

が一般的です。

 

一方、休日に含まれないのは、

・有給休暇

・慶忌休暇

・産前産後休暇

などが当てはまります。

 

ほとんどの保育園が休園日にしている日曜日・祝日・年末年始(12/29~1/3)だけで考えると、年間約76日です。

その上で、土曜日もしくは土曜日出勤に替わって平日に必ず休みをもらえる「完全週休2日制」の保育園であれば、52週分を合わせて128日間の休日があることになります。「週休2日制」や「4週8休」ならば、最低年間休日が89日です。

まずは、保育園がどのような休日体制なのか把握しなければ年間休日日数を考えることができませんね。

 

 

求人票等に休日について記載なければ確認しよう

実は、職業安定法によって、求人票に必ず記載しなければならない項目が定められています。その中に「休日」の項目はないため、事業所によっては記載していないところもあるのです。

 

もし記載されていない場合は、事前に確認するようにしましょう。聞きづらいことかもしれませんが、確認しないまま入社して後悔することになってしまうよりはマシです。ハローワークや保育士の人材紹介会社に掲載されている求人であれば、代わりに確認してもらってもいいでしょう。

 

そして休日が多かれ少なかれ、その休日が満足できる過ごし方だったかどうか満足度が高い休日を過ごすことの方が大切です。

 

 

休日を充実させるために

◆休日こそ早起きを

休日だけど朝6時に目覚めたら、なんだか得したような気分になることはありませんか?

反対に、目覚めたときは昼食を食べようかどうか悩むような12時だったらどうでしょうか?

 

たまの休日なら好きなだけ寝るのもいいかもしれませんが、休日のたびに遅起きしたら自分のために使える時間が減ってしまっているということです。1週間に2日休日がある時は、そのうちの1日は早起きをしてみるといつもとは違う発見があるかもしれません。人気が少ない時間帯の街並みを楽しみながら散歩してみたり、片道1時間かけてドライブを楽しんだりし、夜は早々に自宅でゆっくり過ごす時間を楽しむと、コロナ禍にある現在でも息抜きをしつつ休日が過ごせるのではないでしょうか。

 

◆スマホを触らない日をつくる

 

ついついスマホに手をのばし、何気なくSNSを徘徊したりネットニュースを見たりしている人は少なくないでしょう。

何か意図があってスマホを見ているのではなく、何気なく見ているからこそ無意識のうちに「気付いたらこんな時間だった」と貴重な休日がスマホに割かれることになるのです。

 

誰かと連絡を取り合ったり何かの検索に活用したりする以外はスマホに触らないようにするだけで、「何をして過ごそう」と考え、意識的に自分の行動を決定するきっかけになります。スマホで動画や音楽を楽しんでいる人は、休日はそれをテレビやプロジェクターなどの大きい画面やBluetoothスピーカーに替えるだけで特別感を味わえます。

 

満足できる休日が過ごせると、仕事のモチベーションにつながります。今年はコロナ禍で旅行等は難しいですが、充実した休日を過ごして仕事のパフォーマンスを向上させていきましょう!