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CME保育士コラム

転職するときに有利になるスキル、経験とは??

「残業が多いので、働き方を変えたい」

「人間関係に疲れたので、転職したい」

「自分のキャリアを実現するために、もっと経験を積みたい」

転職する理由は、人それぞれ。理由は一つとは限らず、複数の理由があって転職する人もいるでしょう。

 

転職を思い立った時に次の職場でも活かせるようなスキルがあると、退職や転職のハードルが下がります。「転職でアピールできるような経験をしていない」や「人より優れたスキルはない」と自分自身でそう思い込んでいたとしても、客観的に見つめなおすと、実はアピールポイントをもっているのかもしれません。

 

現在転職を考えていなくても、今後転職したくなった時によりスムーズに転職活動をすすめられるよう、現在のスキルやこれまでの経験を振り返りながら読み進めてください。

 

 

転職に有利なスキルとして分かりやすいのは資格

最もアピールしやすいのは、「資格」です。一方、人事を担当している側から見ても、資格は最も評価しやすいスキルです。どのくらいの期間で取得できるものなのか、取得するのに実務経験等の要件を満たす必要があるものかなど、資格の難易度がある程度見通せるので、適切な評価をつけやすいのです。

 

ここで、保育士が転職の時に持っておくといい代表的な資格を3つご紹介します。

 

①モンテッソーリ教師

モンテッソーリ教育では、整備された環境のもと子どもの好奇心をくすぐりながら自発的活動を促し、その活動を繰り返し行うことで、さまざまな能力を獲得していきます。

将棋士の藤井聡太やマイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツなど多くの著名な方が幼少期にモンテッソーリ教育を受けていることが広く知られており、最近では「おうちモンテ」としてこの教育法を取り入れている家庭も増えてきているほどです。

モンテッソーリに関する資格はこの他にもありますが、この「モンテッソーリ教師」は保育士や教諭として現に指導する立場にある者が受講して取得できる資格のため、費用も掛かりますが、その分専門性の高さも確保されています。

 

②リトミック指導員

リトミックとは、スイスの音楽教育家エミール博士によって創案された音楽教育法のこと。

ピアノのリズムに合わせて早く走ったりゆっくり歩いたり……、ピアノの音を聴きながら想像力・発想力を発揮し自己表現していくなかで、音楽の基礎能力を高めるだけでなく、個性・協調性・社会性・積極性等を育むことが目的です。

保育園でも、リトミックを取り入れているところが増えています。ピアノが身近な保育士にとって、この資格を取得しておくと自信がつく上に、周囲の保育士にも一目置かれること間違いないでしょう。外部の講師を呼ばなくてもリトミックレッスンができるので、雇う側である管理職からも喜ばれます。ピアノが得意な人に特におすすめしたい資格です。

 

③食育に関する資格

食育の推進は、保育所保育指針や指導案で特別なものとして位置づけられています。また、保護者から食に関する悩み相談を受けることが多いので、専門的な知識を深めるために取得する保育士は少なくありません。

資格の種類も、「食育インストラクター」や「食育アドバイザー」、「ベビーフードインストラクター」、「幼児食マイスター」などさまざまあり、学べる内容や予算によって豊富な選択肢から選べるのも人気の理由です。

 

 

保育に関する会に所属する手段もある

「日本保育学会」や「全国保育協議会」などに所属するのもいいでしょう。児童福祉や保育に関する最新の情報が得られる会報を受け取ることができたり、会員料金で通常より安価な価格で研修に参加できたりします。会員しか参加できない研修が行われていることもあり、転職先には、専門職としての知識や技術を積極的に研鑽しているとアピールしやすくなります

 

 

目指す保育士像を見据えた資格を取ることが大切

とは言え、むやみやたらに資格を取得しても評価されません。

例えば、モンテッソーリ教育を日常的に取り入れているような保育園で、「モンテッソーリ教師」の資格ではなく「リトミック指導員」の資格をアピールしても、その保育園で働きたい理由と合致しにくく、この人は本当にうちで働きたいのかが雇用する側からは見えにくいからです。

どんな保育士になりたいか、どんなキャリアを築いていきたいか、それらを踏まえながら関連する資格を取得すると、自ずと自分の目指す保育士像に近づいていけるでしょう。

 

「養護的関わりが必要な子どもと関わりたい」

このような希望をもっているとしたら、転職先は保育園だけでなく、児童養護施設や乳児院、母子生活支援施設のような、いわゆる社会的養護施設を視野に入れるのも良いでしょう。それらの施設で実務経験を満たし、短期養成施設を経て「社会福祉士」を取得すると、養護的関わりが必要な子どもを直接的に支援する他、児童相談所や学校など他機関をつなぐなど本質的な課題解決を図る支援を行うこともできるようになります。

 

「障がいをもつ子どもと関わりたい」

このような希望なら、前回の記事で紹介した放課後等デイサービスセンターや児童発達支援センターも、多くの保育士が活躍している場です。これらの施設では、実務経験等を満たすことで「相談従事者初任者研修」を受講することができ、「児童発達管理責任者」の資格を取得することも可能です。通称「児発管」と言われるこの資格は、管理職に必要とされる資格のため、必然と給与をアップさせることもできます。

 

一方で、目指す保育士像が「ない」「分からない」人にとっては、どのように転職したらよいのか、キャリアを築いていくと良いのでしょうか。

 

 

自分がもつスキルの見つけ方

①「意識して取り組んできたこと」を整理する。

・担任の経験がある

・留学の経験がある

・子どもとの関わり方で特に気を付けていること

・日頃の職務で独自に気を付けていること

など、「日頃から意識していること」や「気付いて対処してきたこと」を振り返ってみましょう。保育は、計画を立ててそれに沿って保育を実施し、しっかり記録を残す、というPDCAサイクルで進めているので、自分自身が意識してやってきたことがきっとあるはずです。

 

②人生を通して経験したことを整理する。

保育士としての経験以外にも目を向けてみましょう。

・留学の経験がある

・ボランティア活動に参加してきた

・人と笑顔で接するよう努めてきた

など、なんでもいいです。3つ目の「人と笑顔で接するよう努めてきた」人は、どんなにつらい時でも笑顔を保つことが求められる保育士にとって大切なスキルとなります。「協調性を大切にしてきた」とい人は、雇用する側から見ると、「職場の人間関係を乱さず、早く馴染んでくれるだろう」期待されるかもしれません。

 

 

自分のスキルを「言語化」できることが大切

このように、特別な経験がなかったとしても自分の特性を理解しすることが大切です。そして、もっと大切なのが、そのスキルを上手にアピールできるようになることです。せっかくのスキルをもっていても、面接や職務経歴書の中でアピールできなければ良さが伝わりません。

 

面接の練習を重ねたり、実際に面接の回数を重ねたりする中で、上手な伝え方を身に着けていくのもいいでしょう。しかし最も早いのは、第三者に見てもらうことです。家族や友人のような身近な人でもいいですし、転職に関する多くのノウハウをもつ転職エージェントを頼るのもいいですね。

スキルや経験を整理して、転職活動をよりスムーズに、有利に進めていきましょう。