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CME保育士コラム

園長先生のやりがいと役割とは~園長になりたい人必見です!

長年にわたって保育士として働いていると、自分が目指す保育が明確に出来てきて、園長として働きたいと考える人もいます。

姉妹園があるような園では法人としての考えもあり難しいところもありますが、自分で起業して園長になったり、姉妹園がないような保育園で園長になると、保育方針を自分で決めることも可能です。

そこで今回は園長を目指す方必見の、園長先生のやりがい・役割・仕事内容等について詳しく紹介していきます。

 


 

園長のやりがい

理想の保育園づくりを目指すことができる

自分で園の保育方針・働き方等を決めることが可能です。

保育士として働いている時は「子ども達に本当は好きな遊びをのびのびさせてあげたかったけど、設定保育の保育園でなかなかそれが出来なかった」といった保育に関する不満もあるものです。

園長になれば、そういった不満を解消することが可能です。

また働き方についても、「残業しなくていいようにこういう風に保育を進めていこう」など、働き方を見つめ直すこともできます。

自分で独立して保育園を作る場合は、自分で1から考えることで、その条件にあった人が応募してくれますが、既存の保育園の場合は、在籍している保育士と今後について話し合いながら保育方針等を変更することが大切になります。

一般保育士よりも給与が高い

園の運営を任される立場なので、給与は普通の保育士よりも高くなります。

一般的に見て給与の低い保育業界で、少しでも給与が多くもらえるというのは、やりがいの1つです。

園長の悩み

園長にはやりがいもありますが、悩みもつきものです。

園長に多い悩みを3つ紹介します。

 

 

保育士間の関係性

女性が多い職場のため、保育士間の関係性が良くないという職場も多いです。

ベテランの先生が高圧的であったり、ミスのなすりつけ合いというのは、保育業界では珍しいことではありません。

しかし、園長として働くからには風通しの良い職場にしたいと考える方がほとんどのはずです。

そのため、どのように関係を築いていくべきか悩む方が多いです。

報告・連絡・相談が上手くいかない

子どもが膝をすりむいていて「どうしたの?」と聞くと、「散歩のときに転んだ」と言われたけど園長は知らなかった、というような、報告や連絡が上手くいかないことで悩む園長も多いです。

怪我や病気について、園の責任者である園長が把握出来ていないというのは、保護者の不信感に繋がります。

そのため、園長としてはしっかり報告や連絡をしてほしいものですが、保育士自身も余裕がなかったり忙しくて報告を忘れてしまうということも多いです。

報告漏れのないよう、ノートや日誌を活用するなどの工夫が必要です。

自分の決断が正しいかどうか

園の運営方針や保育の進め方、保護者への対応など、最終的に決断を下すのは園長の役割ですが、その決断が正しいのかどうか悩む方は多いです。

勿論それが園長の仕事でもありますが、1人で抱え込まず、時には主任や現場の保育士と相談しながら決断を下すことも必要です。

特に保育に関しては、実際に子どもの様子をじっくり見ている現場の保育士の方が実状をわかっているため、他の保育士の話を聞きながら決めることで、保育士も子どもも過ごしやすい園づくりをすることに繋がります。

園長の役割

保育園における園長の役割とはどのようなものなのか、説明していきます。

人事

求人を出したり、実際に面接や試験を行ったりして、採用・不採用を決めるのは園長の仕事です。

その人の適正は勿論のこと、既に働いている保育士たちとコミュニケーションをとりながら働けるか等、しっかり考慮したうえで決める必要があり、園の運営に関わる大切な役割です。

自治体とのやり取り

申請や入園・退園などに関わるものは市や区などの自治体とのやり取りを行ったり、必要に応じては児童相談所や発達支援センターとの連携等、保育園は自治体との関わりが必須です。

また、嘱託医や保育園のご近所の方との交流なども欠かせないものになるため、「自治体」と言っても幅広い関わりを持つことが大切になってきます。

 

 

保育園の運営

シフト作成や研修の実施等は勿論のこと、保育士が気持ちよく働けるような職場づくりのために面談をしたり、実際に保育に入ったりすることも園長の役割です。

保育士が長期的に働いてくれる方が園の運営としても安定するため、しっかりと働きやすい環境づくりをすることが大切です。

また、園全体での、子どもの怪我やトラブルの把握、また、その保護者対応も園を運営するにあたって大切な役割となります。

安全管理

園の設備の点検や修繕依頼、災害時のマニュアル作成、給食の検食やアレルギー食について等、保育園に通う家庭が安全に過ごせるようなに安全管理をすることも園長の大切な役割の1つです。

会議への参加

園内で行われる職員会議は勿論のこと、自治体で行われるものや、法人園であれば法人内で行われる会議など、様々な会議に参加することがあります。

会議で共有したことを、必要に応じて職員や保護者にしっかりと伝えるということも重要になります。

園長の仕事内容

園によって仕事内容は様々ですが、実際に園長になったら、どのようなスケジュールで仕事を行っていくのか、例として仕事内容を紹介していきます。

午前中

  • 朝の会へ参加
  • 庶務
  • 保育補助
  • 保護者対応

午後

  • 職員会議
  • 保育補助
  • 庶務
  • 自治体との連携

夕方

  • 庶務
  • 保護者対応
  • 保育補助
  • 日報まとめ

 

このように、基本的には庶務をこなしながら、現場の様子を見て保育補助に入ったり、保護者対応をしたり、自治体と連絡を取り合って連携をとることが園長の主な仕事内容になります。

場合によっては会議に出たり、入社希望者と面談を行ったり、園見学の対応をすることもあります。

 

 

園長になるための条件・シュミレーション

園長になるためにはどのような条件があるのか、どのように園長になることができるのかについて説明していきます。

経験年数

一般的には10年以上の保育経験を必要とする園が多いです。

特別な資格が必要なわけではなく、私立保育園の場合は保育士資格のみ、公立保育園では公務員資格と保育士資格があれば園長になることは可能なため、園長になるからといって特別な条件はないというのが実状です。

公立保育園で園長になるためのシュミレーション

公立保育園では先ほども説明した通り、保育士資格に加えて公務員資格が必要です。

実際に保育士として働いて経験を積んだあと、園長になるための昇格試験を受け、合格することで園長になることができます。

しかし、公立保育園自体の数が少ないことから、公立保育園で園長になるのは難易度が高いです。

私立保育園で園長になるためのシュミレーション

こちらは保育士資格があれば園長になることが可能です。

ただ、いきなり園長になろうと思っても難しいことが多いため、保育士としての経験は勿論、主任やリーダー経験を積んでから園長になるというのが一般的な流れです。

 

園長を目指す際には、まずリーダー職や主任の仕事を経験し、人をまとめる・園を運営するということを少しでも学んでおくことがおすすめです。

園長は責任が大きく、悩むことも多いですが、自分のやりたい保育を行うことができ、自分の保育園で子ども達が楽しく過ごしているというのはとても嬉しく、やりがいを感じます。

ぜひ、今回紹介したことを踏まえて園長を目指してみてください。