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CME保育士コラム

フリー保育士の仕事内容と重要性について

保育士になると担任を持つものと思う人も多いですが、担任を持たずに保育補助をしたり、担任保育士が休みのクラスに入って活躍するフリー保育士もいます。

担任をもつとクラスの子の成長を毎日傍で見ることができ、4月から3月までの目標を立てて保育を行いますが、フリーの保育士はそのようなことはありません。

一方でフリーの保育士ならではの難しさややりがいもあります。

今回はフリー保育士の仕事内容はフリー保育士の重要性などについて詳しく紹介していきます。

 

 

フリー保育士の仕事内容

特定のクラスの担任保育士として働くのではなく、その日によって様々なクラスに入ったり事務作業をする保育士のことをフリー保育士と呼びます。

主な仕事内容は

  • 各クラスの保育補助
  • 担任保育士の休みの日に担任としてクラスに入る
  • 行事前などは業務内容が多くなるので、代わりに事務作業をしたり、担任の代わりに保育を行う
  • 落ち着かない子や気になる子がいるクラスに入って手厚く保育をする

などが挙げられます。

保育補助には製作や散歩の準備、トイレや食事の準備、午睡援助などが挙げられます。

頼まれてから仕事をするのではなく、子ども達の様子や1日の流れを把握したうえで自ら進んで行動することで、保育がスムーズに進みます。

また、園によっては新人育成のためにベテラン保育士がフリー保育士として働く場合があります。

この場合、保育がスムーズに進むように補助しながら新人保育士への指導も行うことになるため、より視野を広くもつことが重要になってきます。

新人保育士の子どもに対する声掛けや援助方法を見守り、フリー保育士がアドバイスや助言をして新人育成を行うという園も少なくありません。

フリー保育士のメリット・デメリット

フリー保育士のメリットとしては

  • 幅広い年齢の子どもと関わることができる
  • 視野が広がる
  • 残業や書類量が少ない
  • 持ち帰りの仕事が少ない

などが挙げられます。

幅広い年齢の子どもと関わることができるというのは、その分各年齢の発達や適切な声掛け・援助方法を学ぶことができるため、知識が広がります。

また、保育がスムーズに行えるように全体を見通して行動することが大切なので、フリー保育士をすることで視野を広げて保育をする力が身についていきます。

また、担任でないからこそ月案やカリキュラムなどの書類作成を行う機会が少なく残業や持ち帰りの仕事が少なく済む傾向にあるため、プライベートとの両立がしやすいというのもメリットのひとつです。

反対にフリー保育士のデメリットとしては

  • 子どもの成長を傍で見ることが出来ない
  • 事務作業や裏方作業が多い

などが挙げられます。

特定のクラスの子の成長を傍で見ることが出来ないため、クラスに入ったときにどの程度のことが自分でできるのか、どのような声掛けや援助を行えばいいのか等とても難しく、実力が試されます。

また、行事前は製作物を作ったり保育準備などの裏方作業を行うことが多いので、保育を行いたいのに思うように出来ず、自分が雑用係のように感じるといったもどかしさを感じる人もいます。

 

 

フリー保育士の難しさややりがい

フリー保育の難しさは、どうしたら保育をスムーズに行うことができるのかを考えてサポートをしなければいけないという点です。

担任と活動内容を共有して保育準備をしたり、流れから遅れている子を補助したりと、保育がしっかりと行えるように考えて行動します。

毎日見ている子どもではないので、乳児の場合は人見知りをして泣かれてしまったり、どのように援助や声掛けをすればいいのかわからなかったり、毎日様々なクラスの担任保育士と声を掛け合って連携をとらなければいけないので、コミュニケーション能力がとても大切になります。

子どもと短時間で打ち解けられるような技術や雰囲気、各クラスの担任の性格を理解してしっかりとコミュニケーションをとる洞察力など、フリー保育士に求められることはとても多く難しさを感じる人も多いです。

しかし、その分保育がスムーズに進んだ時や、行った援助が子どもに合っていた時には大きなやりがいを感じることが出来ます。

また、たくさんの子どもと関わることができるため、各年齢の発達について理解を深めたり、様々な保育方法を学ぶことが出来ます。

色々なクラスに入るためたくさんの保護者とも関わることができ、保護者と打ち解けやすいという面もあります。

フリー保育士の重要性

フリーの保育士がいるというのは、保育園にとってとても重要な事です。

フリーの保育士がいることで、

  • 落ち着きのないクラスを手厚く保育でき、子ども達が落ち着いて生活できるようになる
  • 園全体の保育士の残業時間を減らす
  • 担任保育士が休みでも通常通りの保育を行うことができる

などといった効果が期待できます。

例えば1人担任でクラスに気になる子がいる場合、その子に手をとられてしまい他の子になかなか気がまわせないという事も多いですが、フリー保育士が入ってくれる事で、気になる子と1対1で関わることができ、他の子ども達の様子にもしっかりと気を配ることが出来ます。

それだけでクラスの保育が驚くほどスムーズに進むこともあり、フリー保育士のありがたみを感じることが出来ます。

また、保護者の中には担任ではない保育士の方が話をしやすいという保護者もいます。

そのため、フリー保育士がクラスに入って保護者対応をすることで保護者支援へと繋がる場合もあります。

フリー保育士の活躍の場

フリー保育士としての経験が活かせる場所の代表は、子育て支援センターです。

様々な年齢の子どもが来る子育て支援センターでは、各年齢の様子や援助方法を知っているというのは強みになります。

また、保護者支援も大切な仕事になりますが、保育園での保護者支援の経験を活かすことができるため、即戦力として働くことが可能です。

他にも児童館や企業内などの託児所といった、様々な子どもの来る場所でも同様に即戦力として働くことができます。

フリー保育士を経験しておくことで、保育園以外でも充分に活躍することができるというのはフリー保育士を行う上でとても大きなメリットといえるでしょう。

 

フリー保育士は担任を持っている人よりも下というイメージをもつ人も多いですが、実は担任を持つ保育士よりも求められることが多く、その分身に付くこともたくさんあるポジションです。

また、いつも担任として一緒に過ごすわけではないからこそ、クラスに入ったときに子ども達が「○○先生今日一緒に遊べるの?」と嬉しそうに声をかけてくれる姿にはとてもやりがいや喜びを感じられます。

様々な知識や視野の広さなどが身に付くことから、いずれ担任としてクラスを持った際にもフリー保育士としての経験を活かして保育を行うことができますよ。