なんだかんだやっぱり天職!!私が保育士を続ける理由☆
保育士というと責任に対しての給与の低さがたびたび話題になり、厳しい職業だと思われることが多いです。
子どもの命を預かり、その上発達支援や保護者支援まで行うことを考えると、仕事量と給与が不釣り合いであることは確かですが、保育士という仕事の中にはやりがいや魅力もたくさんあります。
今回は、保育士8年目の筆者が保育士を続ける理由について、保育士の魅力ややりがいと共に紹介します。
子どもの成長を実感することができる
保育士としての大きなやりがいの1つが、子どもの成長を保護者と共に感じることができる点です。
0歳児クラスでは、4月に1人座りも出来なかった子が3月には歩くようになっていたり、2歳児クラスではハサミが使えなかった子が使えるようになっていたりします。
例えば指先の発達を促すために遊びの中にボタン遊びを取り入れ、衣服の着脱の際にボタンの付け外しができるようになった時のように、自分たちの保育が子どもの成長として見られた時に、とても喜びを感じます。
また、0歳児クラスで入園した場合には卒園までの6年間の成長を傍で見守ることが出来ます。
卒園式に立会って子どもの立派になった姿を見ると、卒園の寂しさもありますが、一緒に過ごして成長を傍で見守ることが出来た喜びを感じることが出来ます。
また、卒園後に保育園に遊びに来てくれる子もいます。
そうすると、小学生・中学生になった姿も見ることができ、保育園に遊びに来てくれるくらい保育園を楽しんでくれていたという喜びと、子どもの成長を見られる喜びを味わうことが出来ます。
保護者と信頼関係を築ける
保護者から「子どもが○○先生のこと大好きって家でも話してて」といった話を聞けたり、保護者から育児に関する相談を受けて「○○先生に話してよかった」などと言ってもらえたりすると、とても喜びを感じます。
保護者との信頼関係を築くのは大変なことですが、信頼関係を築けたときにはとても大きな喜びを感じることができます。
大人同士の関わりのため、どうして自分が思っているように信頼関係を築いていけないこともあります。
全ての保護者と完璧な信頼関係を築こうとすると疲れてしまうので、保護者1人に対して園内で信頼できる保育士が1人いれば大丈夫という気持ちをもつと、気持ちが楽ですよ。
時間をかけて保育士を信頼してくれる人も多いので、登降園の対応の際に子どもの様子について詳しく話をしていくことが大切です。
子どもの笑顔を見ることが出来る
入園当初は泣いて保護者から離れられなかった子も、保育園に慣れてくるにつれて泣かずに登園出来るようになります。
朝「おはよう」と笑顔で声をかけてくれたり、自分が設定した保育で子ども達が楽しそうに遊んでいたりする姿を見ると、子どもを笑顔に出来る仕事というのはとてもやりがいのある仕事だなぁと思います。
保育士の多くは「子どもが好き」という理由で働いているかと思います。
好きな子ども達の笑顔を見られると、頑張ってよかった・喜んでくれてよかった、とやりがいを感じることが出来ます。
乳児の場合は人見知りで泣いている子が、自分が出勤すると泣き止んで笑顔になったり、幼児の場合は「先生大好き」と気持ちを伝えてくれたりすることがあります。
日々試行錯誤しながら保育を行っているため疲れを感じることもありますが、こういった子ども達の笑顔を見ると自然とこちらも笑顔になり、疲れも吹き飛ぶと感じる保育士は多いです。
自分自身も日々成長することができる
子どもの性格は1人1人違うので、どのような援助や声掛けがその子に伝わりやすいのかを日々試行錯誤していく必要があります。
保育経験を重ねていく上である程度「こういう子にはこういう援助はどうかな」という見立てはつくようになりますが、その援助が上手くいかない場合も多いです。
そうすると、じゃあこうしてみようと考えたり、より子どもが楽しめるように新しい活動を調べて取り入れてみたりと、得た知識や経験を元に更に新しいことに挑戦するというのが求められます。
そのため、毎日同じことをルーティンワークのようにこなすのではなく、自身も成長しながら仕事を行うことが出来ます。
また、自身が子どもを出産して子育てをする際には、保育士としての経験が役立つことも多いです。
行事がうまくいった時の達成感
保育園には運動会や生活発表会のような大きなものから、誕生日会や七夕会のような日々の保育の中で行われるものまで、様々な行事が行われます。
行事前には準備作業もあって大変ですが、誕生日会で子ども達が喜んでくれている様子を見たり、日々の保育で行ってきたことが運動会や生活発表会でしっかりと披露することができたときには、大きな達成感を味わうことが出来ます。
特に運動会や生活発表会のような大きな行事では、保護者から「感動した」というような、嬉しい言葉をいただくことも多いです。
また、大きな行事の場合は園全体・法人全体で連携をとって準備を進めていきます。
そのためトラブルが起きることもありますが、職員間の連携がうまくいったときには絆も深まります。
実習生や新卒の育成を行う機会が多い
保育園には短大や専門学校から実習生が保育を勉強しにきたり、新卒の人とペアを組んで担任をもったり新人育成をすることがあります。
実習生や新卒保育士から保育についての相談を受けたり、様子を見てアドバイスをして、それが保育に活かされているととてもやりがいを感じます。
また、実習生が来ることで知らなかった手遊びを知ることが出来たり、責任実習などを通して子ども達の新たな一面を知ることも出来ます。
保育園では子どもを育てるのは勿論のこと、未来の保育士を育てることもできる職場であり、保育士の成長を見ることが出来るのも楽しみの1つです。
地域の方との交流が多い
保育園では「地域交流」「社会貢献」などを掲げて、地域の行事に参加したり、老人保健施設と交流を持ったりしている保育園も多いです。
散歩の際に近所の方と会った際には子どもから「こんにちは」と挨拶をしたりして、地域の方から「お疲れ様」「今日も元気ね」と声をかけていただく機会もあります。
また、例えば老人ホームなどでは、子ども達がお年寄りの方との関りを楽しむことが出来るのは勿論のこと、保育士は介護士などの援助の様子を見ることができます。
保育園によっては園庭開放を行っており、そこで近所の子育て世代の方と関わる機会もあります。
園庭開放に来る方の多くは子どもが幼稚園・保育園に行っていない子ども達で、保護者が育児に関して悩みを抱えている場合も多いです。
保育士が話を引き出すのは勿論のこと、保護者同士が話せるように場をつくるといったことも必要になり、技術が身につきます。
保育園だけでなく地域全体で子どもを育てるというのは、とても安心感があり保育の仕事ならではのやりがいだと感じています。
保育の仕事は大変という言葉はよく耳にしますし、実際に大変だと感じることも多いです。
しかし、大変なことだけではなく、多くのやりがいや喜びを感じられる仕事でもあります。
子どもの成長を傍で手助けしながら見守ることができ、保護者や地域の方とも関わってたくさんの人の笑顔を見ることが出来るという仕事はそう多くないと思います。
大変なことばかりに目を向けるのではなく、日々の中での小さな喜びに目を向けると保育の仕事の楽しさを味わうことが出来ますよ。