給食がない園での保育士の昼食事情について
保育園では子ども達は給食を食べる園がほとんどですが、保育士にも給食があるかどうかは園によって異なります。
保育士はお弁当持参と決まっている園もあれば、お弁当か給食かを選択することができ、給食費を支払うことで給食を食べられる園もあります。
料理が苦手な場合や忙しい時など、自身でお弁当を持参する際に、ついコンビニやスーパーでお弁当を買って済ませたくなりますが、子ども達はよく見ていて、保護者に良くない印象を与えてしまう可能性もあります。
今回は給食がない園や、園外保育などでお弁当を作る際に役立つ、料理が苦手でもできるお弁当作りについて紹介していきます。
保育士の昼食事情
園によって給食かお弁当かが決まっていたり、自分で選択できる園があったりと、保育士の昼食事情は様々です。
お弁当と給食のそれぞれのメリットやデメリットをあげると、
お弁当のメリット
- 節約になる
- 自分の食べたいものを食べることができる
デメリット
- 手間がかかる
給食のメリット
- 手間がかからない
- 栄養が考えられている
デメリット
- 給食費がかかる
- 園によってはゆっくりと食事することが出来ない
などが挙げられます。
お弁当の場合は休憩時間に食べることが一般的で、自分のペースで食べ進めることが出来ますが、給食の場合は子ども達と一緒に食べる園も多いです。
特に乳児の場合、まだ給食中に援助が必要な場合も多いので、子ども達に援助をしながらも給食を食べ進めなければいけないので、早く給食を食べなくてはいけなくなります。
また、給食の場合は「給食費」が引かれますが、相場としては250~400円程かかります。
1食としては外食するよりも安いですが、23日働いた場合、最低でも250×23=5,750円はかかります。
お弁当の場合、1食あたりの相場は200~230円程度で作ることが出来るので、200×23=4,600円と、1,000円以上節約することが可能です。
一方でお弁当の場合は節約になりますが、毎朝出勤前にお弁当を用意したり、帰宅後に弁当箱を洗ったりと手間がかかります。
給食の場合は栄養士さんがバランスのいい食事を作ってくれて、提供された給食を食べるだけなので、手間がかかりません。
それぞれにメリットやデメリットがあるため、どちらの方が自分に合っているのかを考えることが大切です。
お弁当作りに気を付けた方がいい理由
子どもが幼児の場合、自分で保護者に話をすることが出来ます。
子どもがお弁当を見た時に、コンビニ弁当だったと保護者に話をされてしまったり、遠足などの場合は写真を撮ることも多いですが、その時に保育士のコンビニ弁当が写ってしまった時など、保護者からの印象が悪くなる可能性があります。
特に子どももお弁当の場合は、保護者は「忙しい中、子どものお弁当を作っているのに先生はコンビニ弁当だなんて」や「子どもの食育としてふさわしくない」といった不満に繋がりかねません。
そのため、手の込んだ手作り弁当を用意する必要はありませんが、買った状態のまま持参するのではなく弁当箱に詰め直したりする工夫が大切です。
料理が苦手でも出来るお弁当作りのポイント
1.お惣菜や冷凍食品を活用する
1番簡単なのは、お惣菜や冷凍食品を活用してお弁当箱に詰めることです。
買った時のプラスチック容器のまま持って行くと、いかにも買ったものですが、弁当箱に詰め直すだけで印象が大きく変わります。
また、お弁当サイズのカップおかずもたくさん売られているので、そういったものを活用するのもおすすめです。
2.夜ご飯を活用する
夜ご飯を多めに作ってお弁当に活用することで、朝準備する手間が省けます。
例えば夜ご飯が唐揚げの場合は、お弁当用に2~3個多めに作っておくことで、次の日は弁当箱に詰めるだけで大丈夫です。
当日にミニトマトのような洗うだけでいい野菜や冷凍食品を一緒に詰めれば、立派なお弁当が完成します。
3.作り置きをしておく
簡単なレシピで作り置きができるメニューがたくさんあるので、休日にまとめて作り置きをしておくことで、料理の回数を減らすことが出来ます。
例えば、ピーマンとちくわのきんぴらは、ちくわを薄く斜め切り、ピーマンは細切りにして酒・みりんと一緒に炒めます。
水分がとんだら醤油を入れて炒め合わせ、白ごまをかけたら完成の簡単レシピです。
冷蔵で3日は保存が出来るので、このようにいくつかの簡単なメニューを作っておき、お弁当に詰めるだけの状態にしておくことがおすすめです。
4.献立を決めておく
料理が苦手な人が悩むのが献立です。
お弁当のおかずを自分の作れるものの中から組み立てて決めていく作業は、意外と大変です。
1週間分のお弁当を、月曜日は唐揚げと副菜と冷凍食品1品・火曜日はそぼろご飯、というように曜日別に決めてしまうのもひとつの手です。
毎週決まったものを作るだけなので、献立を考える手間が省けます。
ベースを決めておきながら、お惣菜や前日の余りを活用するだけでもお弁当作りへのハードルが少し下がります。
5.サイトやレシピ本を参考にする
お弁当で意外と難しいのがおかずの詰め方です。
せっかく作ったものがうまく収まらない、お弁当にすきまがあって見栄えがイマイチというのはお弁当につきものです。
逆に上手に詰めてあれば、冷凍食品やお惣菜でも立派なお弁当に見せることも可能です。
サイトやレシピ本のメニューは凝ったものが多いですが、詰め方だけでも参考にすることで、悩むことなくスムーズにお弁当作りをすることが出来ます。
また、中には料理が苦手な人向けのお弁当作りサイトもあるので、作るものに困ったらサイトのレシピを参考にするのもおすすめです。
身体を動かして常に子どもの様子を気にかける仕事なので、昼食は午後もしっかりと仕事を行う上でとても大切なものになります。
自分の生活リズムや園で設定されている給食費と給与の兼ね合いなど、しっかりと考慮した上で園選びをすることが大切です。
お弁当を用意する際には、凝ったお弁当を作る必要はありませんが、料理が苦手でも買ったお弁当をそのまま持参するのではなく、弁当箱に詰め直すだけのひと工夫が大切です。
忙しい日々の中でのお弁当作りは大変ですが、今回紹介した内容をぜひ活用してみてくださいね。