保育士の求人・転職のことならCMEコンサルティングへ/保育士の求人・転職なら【CME保育士】

CME保育士コラム

年度替わりに向けての準備や新年度までに済ましておきたいこととは?

新年度のクラス発表が行われ、新年度の準備を始める時期になってきました。

保育士が一番忙しいのは年度末・新年度の時期といっても過言ではありません。

今回は、新年度までに済ませておくべき準備や引継ぎについて紹介します。

 

 

今年度の見直し

スムーズに引継ぎが出来るように、まずは今年度の自分のクラスの仕事や環境を見直すことがおすすめです。

保育室の掃除

保育室に文房具や保育雑誌を置いている保育士も多くいると思います。

配置がわかって保育室を移動する際に困らないよう、あらかじめ私物は1か所にまとめておく事で、他の新年度準備に手を回すことが出来ます。

また、現在の保育室の状況を確認し、保育室や玩具の破損個所などがないかを確認しておき、何かあれば主任や次の担任へ報告しておくことも大切です。

子どもの荷物整理

子どもの進級に伴ってロッカーの移動がある園が多いです。

そのため、ストックの洋服やお道具箱の中身などの子どもの荷物を確認しておくことが大切です。

持ち物の過不足を調整しておいたり、記名のないものは1度持ち帰って記名をして持ってきてもらう事で、荷物の移動でものが紛失したり新年度に足りなくて慌てることのないようにすることができます。

書類の確認

月案やカリキュラム、児童票などを見返して、記入漏れがないかを確認します。

また、その際に個別のカリキュラムや児童票などで気になるところには付箋などをつけておくことで、引継ぎの際に洩れなく伝えることに繋がります。

新年度の準備

新年度準備はとてもバタバタするので、早めに取り掛かることがおすすめです。

製作物

誕生日表や誕生日カード、壁面などの製作物は作成に時間がかかるため、出来るだけ早くから取り掛かることが大切です。

複数担任の場合は保育士同士で話し合って決める必要があるので、職員配置が決まっていない場合には、自分の案としてはどのようなものが良いのかを考えておくことで、職員配置が決まり次第すぐに話し合いを行って準備に取り掛かることが出来ます。

1人担任であることがわかっていれば、事前に決めておき、早めに作り始めることで新年度に慌てずに済みます。

引継ぎ

配置クラスが決まったら、子どもの引継ぎを行います。

名前を覚えることは勿論、現クラスの担任と日程を調整し、子ども1人1人の性格や特徴、日々の保育の様子や配慮が必要な面などについて聞き取りを行います。

現在どのような活動を行っているのかについても聞き取りを行い、必要であれば活動内容についても引き継ぎます。

例えば「月に1度折り紙制作を行っていた場合、子ども達が楽しんで行っている様子があれば、新年度も引き続き月1度の折り紙を行っていく」などです。

担任が変わるからといって、今までやってきたものがなくなってしまうというのは子どもにとってマイナスになってしまうこともあるため、子どもがこれまでと変わらず安心して楽しく生活ができるように、引継ぎは丁寧に時間をかけて行うことが大切です。

保育の方向性についての話し合い

引継ぎが終わったら、クラスの方針を決めます。

乳児の場合は複数担任のことが多いので、クラス内で話し合いをするのは勿論のこと、幼児など1人担任の場合でも、3〜5歳児の幼児担任で話し合っておくとスムーズです。

話し合いの内容としては、

  • 1日の保育の流れの確認
  • 今の子どもの姿
  • 3月末までにどのような姿になってほしいか
  • そのためにどのように保育を進めていくべきか

などです。

特に複数担任の場合は、保育の方向性が定まらないと、保育感の違いからクラスの雰囲気が悪くなってしまうことがあります。

そのため、ゴール(3月末)の姿を決めて、おおまかにどのように保育をしていきたいのかを話し合っておくことで、方向性を決めておくことが大切です。

また、クラスの方向性を決めて同じように保育を行うことで、子どもが安心して過ごすことにも繋がります。

 

 

保育環境の準備

靴箱やロッカーの名前付けや、パジャマ入れや水筒カゴなど、園によって必要な物の準備が必要です。

名前シールに個人のマークがある場合には、マークを引き継ぐ事で子ども達が混乱なく進級することが出来ます。

書類作成

新年度の年間カリキュラムや月案・個別カリキュラムなど、新年度は作成する書類も多いです。

また、園によってはクラスだよりや園だよりも担任が作成して発行する場合があるので、書類作成のスケジュールは余裕を持っておくことが大切です。

書類作成とともに、年度末や新年度の保護者への挨拶文も考えておくといいでしょう。

年度末の挨拶は「1年間の感謝や1年間で出来るようになったこと等を話す」、新年度の挨拶は「自己紹介と1年間の保育目標」を伝えることがおすすめです。

例文

年度末

この1年、日々の保育へのご理解・ご協力いただき、ありがとうございました。

○○組になってすぐの時には出来ないことがあるとすぐに保育士に助けを求めることが多かった子ども達ですが、今ではすぐに諦めずに自分で頑張ってみたり、友達同士で助け合う姿が見られるようになりました。

これからの成長も楽しみにしています。

新年度

新たに○○組の担任になった△△です。

子ども達の気持ちに寄り添いながらも、自分たちで出来ることが増えていくよう、様々なことに挑戦していきたいと思います。

何か気になること等あれば、いつでも気軽にお声掛けください。

1年間よろしくお願いいたします。

引継ぎの方法

新年度準備で特に大切なのが子どもの引継ぎですが、ただ子どもの様子を聞くだけでは聞き忘れなどの心配もあるので、おすすめの引継ぎ方法を2つ紹介します。

1.内容を記録に残す

引継ぎで言われた内容を、個別にまとめて記録を残すことで、複数担任でも解釈違いなどなく共通理解することが出来ます。

ノートに書く・パソコン(Wordなど)にまとめる、など手軽に見直せる方法で記録を残します。

特に子どもの人数が多い場合には引継ぎ内容を忘れてしまう可能性も高いため、しっかりと記録に残し、繰り返し見ることで引継ぎ内容を覚えることができます。

2.実際にクラスに入って保育をする

朝や夕方などの合同遊びの時の姿と、日中の姿が違うというのはよくある事です。

新クラスが決まったら数回次年度のクラスに入り、日中の保育の様子を実際に見たり

保育をしたりする事で、クラスの雰囲気や子ども1人1人の様子などを知ることができます。

自分の目で見て体験することで、引継ぎ内容が理解しやすいという利点もあります。

 

 

年度末新年度準備は、保育士にとって1番忙しい時期であり、やることが多く何から手を付けるべきか悩んでしまうことも多いです。

園によって新年度のクラス配置発表が遅くて、準備がバタバタするという園もありますが、今年度の見直しや製作物の準備は、クラス配置がわかる前から取り組めるので、早めに済ませておくことがおすすめです。

今回紹介した内容を参考に、新年度の準備を進めてみて下さいね。