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CME保育士コラム

新年度の4月に特に気を付けることとは?

新年度が始まると、進級や入園により保育体制が変わります。

新しい環境に保育士も子どもも始めは慌ただしく、どこか落ち着かない日々が続きます。

今回はそんな慌ただしい4月に特に気を付けるべきことを紹介していきます。

 


 

安全面

まずは、子どもと保育士それぞれが気を付けるべき安全面についてです。

子ども

進級に対しての喜びや、環境が変わったことに対する不安感などから、普段は難なく出来ていたことが出来ないというのも、4月特有の子どもの姿です。

例えば「3月ではしっかりと椅子を運べていたのに、4月になったらふざけることが多く、椅子を持って走ってしまう」などです。

落ち着かない4月は怪我が増える時期でもあるため、子どもが怪我をしないよう、しっかりと見守ることが大切です。

保育士

特に複数担任でペアが変わった場合など、これまで当たり前に出来ていた保育士配置が出来なくなる可能性があります。

その都度「ここ見ます」「そっちを見てもらってもいいですか?」と声をかけてしっかりと連携をとれるようにすることで、子どもの怪我を防ぐことが出来ます。

特に新人がいる場合には、なぜその位置にいてほしいのか理由を説明しながら声掛けを行う事で、次第に自分で子どもの位置を見て位置を考えられるようになっていきます。

精神面

次は、子どもと保育士それぞれが気を付けるべき精神面についてです。

子ども

新入園児たちは初めて保護者と離れて1日を過ごすことになります。

不安感でいっぱいの子どもが多いので、慣らし保育を通して無理なく園生活に慣れていけるようにしていきます。

進級した子ども達は、進級を喜ぶ子もいれば、新たな環境に不安を覚える子もいます。

1人1人の様子を見て、不安感のある子は安心して過ごせるようにフォローすることが大切です。

子どもが、今まで出来ていたことを出来ないと言って保育士に甘える、午睡時間が短くなる、食事の進みが悪くなるなどの姿が見られた場合、子どもが何かを感じている場合があります。

気持ちを受け止めてあげて、給食の量を調整する・トントンして入眠するなど、子どもが安心出来るような援助を行うことが大切です。

 

保育士

環境が変わって不安感を感じているのは保育士も同じです。

担任を持ったことのないクラスになった・1人担任になった・苦手な先生とペアになったなど、不安に感じる原因は人それぞれです。

まずは自分がなぜ不安に思っているのかを理解して、解決方法を探します。

例えば担任を持ったことのないクラスになった場合、その年齢の発達について調べ、何か気になることがあれば前担任に確認するなどです。

それでも不安感がある場合には周りの保育士や主任・園長などに相談をすることが大切です。

不安感を持ったまま仕事を続けていると次第にストレスに変わり、体調を崩してしまう可能性もあります。

4~5月は保育士の気持ちが落ち込みやすい時期なので、仕事とプライベートを切り分けて、しっかりとストレス発散することも大切です。

起こりやすいトラブル

子ども同士や、保育士と保護者の間で起こりやすいトラブルについてです。

子ども

環境の変化から喧嘩が起こりやすい時期です。

双方の言い分を聞いて気持ちを受け止めながら、どうしたら良かったのかを一緒に考えてあげることが大切です。

不安定な様子で喧嘩が増えるようであれば、保育士と多めにスキンシップをとったり、保護者にも園での様子を伝えて自宅での様子も聞き取りを行ったりなどの対応が必要です。

乳児の場合は噛みつきが増えることもあるため、他児に怪我の内容に留意する必要があります。

幼児の場合は少しずつ手が出ることが少なくなってきますが、新たな環境になることで再び手が出ることもあるため、すぐにとめられる位置で見守ることが大切です。

保護者

子どもの担任がどのような先生なのか、保護者はとても気にしています。

在園児の場合は引継ぎの時に対応に注意が必要な保護者についても引き継いでいると思いますが、新入園児の保護者などはしっかりとどのような保護者なのかを見極める必要があります。

新入園児の保護者は子どもと分離することが初めてで、子どもと離れることに不安を感じている方も多いです。

そのため、慣らし保育中は1日の様子を丁寧に伝えながら、保護者の反応を見て注意が必要か見極めましょう。

提出物の機嫌を守れない家庭には、こまめに声をかけたり、子どもの園での様子に不安を感じている家庭には、怪我や喧嘩をしたときにはその時の状況に合わせてその後の様子まで伝えるなど、どのように対応していくべきかを考えておくことで、保護者とのトラブルを未然に防ぐことに繋がります。

 

 

起こりやすいミス

最後に、4月に起こりやすい保育士のミスと対策方法について2つ紹介します。

1.やるべき仕事を忘れてしまう

4月は慌ただしい時期なので、うっかりと仕事を忘れてしまうことが多いです。

  • 誕生日会目前なのに誕生日カードが出来上がっていない
  • 翌日製作の予定だが製作準備が終わっていない

 

などが挙げられます。

余裕を持ってやっておきたいことも、日々の保育や業務に追われて後回しになってしまうために起こるミスです。

対策

前月に、翌月にやるべきことを書き出して手帳やカレンダーに記載しておくと忘れずに済みます。

また、金曜日には翌週の活動予定を確認して必要なものがないか・しっかりと準備が出来ているかを確認する事で、準備忘れを防ぐことができます。

2.保育士間の連携がうまくとれない

  • 朝の受け入れ時に保護者に言われたことを他の保育士と共有できておらず、同じことを保護者に確認してしまう
  • 子どもの怪我の周知が出来ていない
  • 保育士配置がうまくいかずに子どものトラブルの原因を誰も把握出来ていない

など、保育士の連携がとれないことで、子どもや保護者とのトラブルが起きてしまうことがあります。

対策

始めのうちは月に1回程度、クラス内や幼児・乳児で1か月の様子について話し合いを行うことがおすすめです。

新たな環境になって子どもの様子はどうだったのか、1日の流れはこのままで大丈夫か、反省点はどのように改善していくといいかなどを話し合います。

すぐに完璧に連携がとれるようになることは難しいですが、話し合いの機会を設けて反省点や改善点を共有していくことで、連携がうまくとれるようになっていきます。

 

新年度は環境が大きく変わるため慌ただしく、子ども・保育士共にこれまで出来ていたことが出来なくなってしまう時期でもあります。

怪我や事故が増えてしまう可能性もあるため、丁寧に保育を進めていく必要があります。

今回紹介した内容を参考に、4月に意を付けるべきことを意識しながら保育を進めてみて下さい。