保育園のお昼寝用布団事情について
保育園生活では年長クラスの途中から、小学校入学に向けてお昼寝がなくなることが多いですが、0歳から5歳児クラスの途中まで、長い期間お昼寝の時間があります。
そこで準備が必要なのが、お昼寝用の布団です。
園によって用意するものや管理方法、扱い方などが異なりますので、今回は保育園のお昼寝布団事情について紹介していきます。
保育園のお昼寝布団とは
お昼寝布団は、掛け布団はほとんどが自分で用意する場合が多いですが、敷布団に関しては、自分で敷布団を用意する場合と、シーツのみ用意する場合に分かれます。
園での昼寝がコットと呼ばれるベッドの場合は、敷布団を用意する必要はなく、コットカバーと呼ばれるシーツを用意します。
自分でコットカバーを用意する園もあれば、指定のコットカバーを園で購入する場合もあるため、確認が必要です。
布団での昼寝の場合は、敷布団から家庭で準備する場合がほとんどです。
「お昼寝セット」として、敷布団や掛け布団、持ち運び用のかばんがセットになって販売されているので、それを活用する家庭が多いです。
また、中には布団での昼寝の園でも、敷布団は園で管理しているため、シーツのみの準備でいいという保育園もあります。
管理方法
毎週末に持ち帰って、自宅で洗濯を行い週初めに持ってくるという園が多いです。
中には、クリーニング代を徴収することで、園保管でクリーニングをしている園もあります。
筆者の職場はコットを使用していて、シーツや掛け布団は週末に持ち帰り、週末に保育士がコットを拭いて清潔にしていますし、筆者の子どもの保育園はお昼寝セットを準備して毎週末に持って帰ってきています。
園によって布団の管理方法が変わるので、確認が必要です。
それぞれのメリットやデメリット
コットや布団を園保管する場合と、お昼寝セットを毎週持ち帰る場合のメリットやデメリットについて紹介します。
コットのメリット
コットのメリットは、
- 持ち帰り荷物が少なく済む
- 収納場所が省スペースで済む
- 衛生的
などが挙げられます。
コットの場合、持ち帰るのはシーツと掛け布団のみなので、お昼寝セットを持ち帰るよりも荷物が軽く済みます。
また、お昼寝セットの場合、特に冬場は押し入れなどに人数分しまうとそれなりにかさばるうえに、他の子どもの布団ともくっついてしまいます。
しかし、コットの場合はコットの脚を重ねていくため、比較的省スペースで衛生的に保管することが可能です。
コットのデメリット
一方でデメリットとしては、
- 保育士が衛生管理をしっかりと行う必要がある
- シーツの着脱の手間がかかる
という点が挙げられます。
コットは、どれが誰のものか決まっているわけではないので、毎週使うコットが変わります。
そのため、毎週末にアルコール消毒をしたりコットの脚を拭いたりして、清潔に使えるようにする必要があります。
また、シーツを毎週持ち帰る場合には、週末にシーツを外して、週明けはシーツを付けるという手間がかかります。
幼児の場合は自分でシーツの着脱が出来ることが多いですが、乳児の場合は保育士が着脱する必要があるので、昼寝布団よりも手間がかかります。
昼寝布団を園保管するメリット
昼寝布団を園保管するメリットとしては、
- 持ち帰り準備をする手間が省ける
- 保育士が布団を把握しやすい
といった点が挙げられます。
昼寝布団を毎週末、かばんに入れて準備をするという手間がなく、常に押し入れにしまうだけでいいので、週末にバタバタすることがないというのは大きなメリットの1つです。
また、園管理のため、早く眠くなってしまう子の布団は一番上に置いておくなどの布団の管理が行いやすくなります。
昼寝布団を園保管するデメリット
昼寝布団を園で保管するデメリットは、衛生管理が大変という点です。
園によって方法は異なりますが、毎週土曜日などに全員分の布団を天日干ししたり、月に一度クリーニング業者にお願いしたりします。
保護者が持ち帰りの場合、園で布団の衛生管理を気にする必要はありませんが、園で布団を預かる以上、責任を持って衛生管理を行う必要があります。
昼寝布団のメリット
昼寝布団のメリットとしては、
- 園で手入れをする手間がない
- 子どもが自分で布団を運ぶことができる
といった点が挙げられます。
コットを消毒したり、園で布団を干したりする手間がなく、週末に家庭へ持って帰ってもらうだけなので、寝具の手入れの手間が省けます。
また、コットに比べて昼寝布団は軽いため、子どもが自分で布団を敷いたり畳んだりすることが出来るというのもメリットの1つです。
昼寝布団のデメリット
昼寝布団のデメリットとしては、
- 週末の持ち帰り準備が大変
- 押し入れの場合保育士が出し入れする必要がある
という点が挙げられます。
子どもが届かないような押し入れ保管の場合は、保育士が布団を出し入れする必要があるため、手間がかかります。
中には台車に布団を乗せて、昼寝場所まで保育士が台車を運び、子ども達が布団を出し入れ出来るようにしている園もあります。
また、週末の持ち帰りでは、厚みがあり場所がとられるうえに、1人1人間違いのないように確認してしまう必要があるため、手間や場所が必要となります。
筆者の職場はコット、子どもの園は昼寝布団なのですが、親としてはコットの方が持ち帰り荷物が軽くて済むので助かりますし、幼児の場合はシーツの着脱やコットの消毒などを子どもが行うことができるため、コットの方が楽なように感じます。
昼寝布団を園で保管している園の中には、土日に天気が悪いと干してもらえなかったり、中にはクリーニングの日まで天日干ししないという園もあるため、衛生的に心配な部分があります。
また、最近はパジャマに着替えずに午睡する園も多いです。
家庭保育の場合、昼寝の際にパジャマに着替えないことや、午睡時に災害が起きたことを考えると洋服で避難出来る方がいいことなどが大きな理由です。
園によってパジャマの有無や昼寝布団事情が異なります。
今回紹介した内容を参考に、就職前にどういった昼寝方法をとっているのかを確認しておくと、その場合のメリットやデメリット、管理方法などを把握出来るのでおすすめです。