保育士はなぜエプロンをしている?
保育士のイメージというと、エプロンをしている姿が浮かぶのではないでしょうか。
実際に保育園ではエプロン着用をしている園が多くあります。
今回はなぜエプロンを着用するのかについて紹介しながら、エプロンのメリットやデメリットについても紹介していきます。
保育士がエプロンを着用する理由
エプロンを着用する大きな理由としては、機能性が挙げられます。
エプロンにはポケットがついており、ティッシュやハンカチ、ボールペンやメモ帳などの保育に必要なものをポケットに入れて、必要な時にサッと取り出して使うことができるようにエプロンを着用しています。
また、クレヨンや絵の具制作で衣類が汚れるのを防いだり、子どもの食事やオムツ介助の際に汚れた時にサッと着替えることが出来るため、衛生的にも便利なので着用されています。
エプロン着用のメリット
エプロンを着用するメリットとしては、
- 制服代わりになる
- 機能的
- 衛生的
などが挙げられます。
エプロンを着用することで、子どもも保護者も「保育園の先生だ」と認識しやすくなります。
また、園によってはエプロンを支給しているところもあり、全職員統一のエプロンをしている場合があります。
企業の作業着やユニフォームと同じように、支給されたエプロンを着用することで制服代わりにしているという園もあります。
機能性や衛生面は、先ほど説明した通りです。ティッシュやハンカチは勿論のこと、保育士はボールペンを使う機会も多いです。
保護者からの伝達事項や、子どもの様子などをメモすることが多く、ボールペンやメモ帳がポケットに入っている事で、サッと取り出して使うことができます。
ズボンなどのポケットとは違い、エプロンのポケットは口が上に向いている場合が多く、落としにくいというメリットがあります。
エプロン着用のデメリット
エプロンを着用するデメリットとしては、
- エプロンで子どもを傷つける恐れがある
- 動きにくい
- 場合によってはエプロン購入費がかかる
などが挙げられます。
エプロンが保育園から支給される場合は購入費がかからない場合が多いですが、自己購入の場合には、洗い替えを考えて4~6枚程度持っておくことを考えると、5000~10000円程度の購入費がかかります。
エプロンを購入する際には、ボタンやリボンなどの装飾品がついていないものを選ぶことが大切です。
ボタンがとれてしまった時の誤飲や、装飾品によって子どもを傷つけてしまう可能性があるからです。
また、エプロンは裾がTシャツなどに比べて長めに作られていることから、引っ掛かったり子どもに踏まれて立ち上がれなかったりといった動きにくさもあります。
こういったデメリットから、エプロンを着用しないという園も増えてきています。
ポロシャツやジャージを保育園で支給することで、汚れたら洋服を着替えることでエプロンを着用しなくても清潔を保てるというのが大きな理由の1つです。
季節別!保育士におすすめのエプロン
保育士は季節を問わず戸外に多く出る仕事のため、夏は暑く冬は寒い思いをすることが多いです。
そのため、季節によってエプロンも変えることで、快適に過ごすことが出来ます。
春・秋におすすめのエプロン
春・秋は過ごしやすい日が多いので、一般的なチュニックエプロンがおすすめです。
被るだけで着脱が出来るので紐を結ぶ手間がなく、ポケットの数が多かったり、ポケットが大きく付いていることがおおいので、実用的です。
夏におすすめのエプロン
暑い夏場は、少しでも涼しく過ごせるようにH型のエプロンがおすすめです。
チュニックエプロンに比べて背中があいているため、熱が逃げやすくなります。
綿や麻の生地だと通気性もよく、蒸れにくいです。
冬におすすめのエプロン
寒い冬場はスモックタイプのエプロンがおすすめです。
すっぽりと覆うようなエプロンのため、中にヒートテックインナーなどを着ると暖かさを感じることが出来ます。
また、長袖で袖口が絞られていることが多いため、中に着ている洋服の袖が汚れる心配もなく、寒気も防ぐことができます。
エプロン着用の注意点
エプロンを着用する際の注意点を紹介します。
1.園によって規則がある場合がある
キャラクターのエプロンを禁止している園や、チュニックエプロンのみと指定している園など、園によってエプロンに関して規則がある場合があるため、エプロンを自己準備する場合には事前に確認することが大切です。
2.しわやほつれに注意する
薄手のエプロンはしわになりやすいため、アイロンをかけるなどの手間が必要になります。
また、子どもがエプロンを引っ張ったり、どこかにひっかけたりしてエプロンがほつれたり破れたりすることがあります。
しわやほつれ・破れなどがあると保護者から良くない印象を持たれてしまう可能性があるため、綺麗に着用出来るように手入れすることが必要です。
ワッペンなどでほつれや破れを直す場合には、シールタイプではなく、アイロンでしっかりと圧着することが大切です。
3.安全性を考慮する
ボタンがついているものは、ボタンが落ちた時に誤飲の可能性・紐タイプのエプロンは紐が子どもに絡まると怪我に繋がる可能性など、エプロンのデザインや機能性を見て、どのような可能性があるのか・安全に着用することができるかなどをしっかりと確認してから購入することが大切です。
特に乳児クラスの場合は誤飲の可能性も高くなるため、装飾品がついていないエプロンを選ぶことが大切です。
エプロンを着用することには様々なメリットがありますが、デメリットもあり、エプロン着用を廃止する園も昔に比べると増えてきています。
エプロンを着用する場合には、今回紹介したように、子どもへの安全性や機能性などをしっかりと考慮し、それぞれの季節にあったものを選ぶことで、安全で快適に保育を行うことにつながります。
エプロンを着用していると、保護者と保育士の見分けが付きやすく、子どもや保護者、地域の方などからも「保育園の先生」と認識してもらうことができますが、エプロンが制服のような役割を果たすため、デザインや汚れ、ほつれや破れなどのないよう、しっかりと身なりを整えることが大切です。
エプロン着用には園によって規則がある場合があるため、事前に確認をして準備を進めることがおすすめです。