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CME保育士コラム

散歩中の危険!保育士が気をつけたいポイント

真夏が終わり、戸外遊びが楽しい時期になりました。

散歩の機会が増えますが、散歩中の事故は何度もニュースに取り上げられています。

防ぐことが難しいこともありますが、散歩中はどのような危険があり、どのようなことに気を付けることが大切なのかを知っておき、適切に援助していくことが大切です。

 


 

散歩の時に考えらえる危険

散歩時にはどのような危険があるのかについて紹介していきます。

1.車や自転車との事故

命にも関わるのが、自転車や車と接触してしまう交通事故です。

ニュースでも、散歩中の児童の列に車が突っ込んでしまうという事故が繰り返し取り上げられています。

また、自転車が傍を通った際に自転車と接触してしまうという事故も少なくありません。

子どもが飛び出さないように注意しながら、安全に散歩ができるように援助を行うことが大切です。

2.車や建物などを破損してしまう

子どもが車やフェンスなどを壊してしまうという危険もあります。

子どもの中には石や枝などを持ち帰りたいと手やポケットに入れていることがあります。

それらのものを投げて車に当たってしまった、歩いている時にフェンスを触りながら歩いていて破損してしまったなどが原因で、こちらが加害者となり破損してしまうという事故もあるため、注意が必要です。

3.転倒や転落

散歩中に子どもがつまずいて転んでしまうような転倒はよくあることですが、遊具や階段からの転落など、危険な転倒や転落事故にも注意が必要です。

特に転落は打ち所が悪いと死亡事故につながる可能性もあります。

4.置き去り

公園で子どもをおいてきてしまう、散歩中に列からはぐれておいてきてしまうという置き去り事故も存在します。

子どもの置き去りは連れ去りや事故などに繋がってしまうため、必ず人数把握をして全員を連れ帰ることが大切です。

 

 

気を付ける方法

上記で紹介した危険を防ぐために、どのようなことに気を付けるべきかを紹介していきます。

1.安全な経路を把握する

歩道のない道は車との距離も近く、接触事故の危険が高くなります。

歩道がある道や車通りの少ない道、見通しの良い道路などを選んで散歩コースとして選ぶことが大切です。

また、初めていく公園では事前にどのような散歩経路があるのかを確認し、危険個所がある場合には園長や主任と相談しながらどのように散歩するのかを事前に決めておくことが大切です。

2.車や自転車が通る時には歩きをとめる

歩道がある場合は、車道を車や自転車が通っていても散歩を続けてかまいませんが、歩道のない道路や、歩道を自転車が走っている場合には歩みを止めて様子を見ることが大切です。

歩いていると、子どもがよろけて車道に飛び出したり自転車にぶつかる可能性もあるため、歩みをとめて端に寄ることで事故の可能性を下げる効果があります。

3.ものをもって歩かない

石や枝を持って歩くことで、車などの破損に繋がる可能性があります。

そのため、石や枝は手に持ったりポケットに入れたりせず、子どもが持ち帰りたい場合にはビニール袋などに入れて保育士が持って帰ることがおすすめです。

特に枝は、手に持っていると近くの子どもにぶつかったり、転んだ時に目に刺さったりする危険性もあります。

4.保育士配置の確認

転倒や転落による大きな怪我を避けるためには、事前の安全確認と保育士配置の確認が欠かせません。

どこが危険なのかを保育士全員が周知しておき、危険個所には必ず保育士がつくようにすることが大切です。

また、公園の場合は危険な場所や遊具を子ども達にも事前に伝え、安全に遊べる範囲を決めたり、遊具は保育士が傍にいるときだけなどのルールを決めておくことも、危険を防ぐのに効果的です。

5.定期的な人数確認

園を出発前に、必ず子どもが何人いるのかを数えて全職員で人数確認を行います。

散歩中であっても隣の子どもと手を離してはぐれてしまう可能性もあるため、定期的に人数確認を行いながら散歩をすることが大切です。

また、目的地に着いた時、目的地から帰園するために出発する前、帰園後も必ず全員で人数確認を行います。

園バスでの置き去り死亡事故がニュースに取り上げられることが多いですが、ニュースにならなくても、子どもの身には何もなかったが公園や園庭などに数分~数十分置き去りにされてしまったという体験をしている保護者も少なくないのが現状です。

6.保育士同士で声を掛け合う

保育士同士の連携がとれていないと、防げるはずの危険が防げない可能性があります。

そのため、「○○ちゃんいきました」「全員います」など、こまめに声を掛け合って、子ども達が安全に楽しく散歩ができるようにしていくことが大切です。

事故が起きてしまった時の対応方法

車や自転車との接触事故が起きてしまった時には、まずは救急車や警察に連絡します。

その後園へも速やかに連絡し、現状を報告して保護者へと連絡してもらうことが大切です。

車や建物を破損してしまった場合には、園長へ報告し、戸建てなどで管理者がわかるようであれば謝罪と今後の対応について話をしていきます。

アパートなどで管理者の特定が難しい場合には、管理会社に連絡を入れて相談することが大切です。

転倒や転落事故が起きてしまった場合にはその場で応急処置をして、園へ連絡します。

転落して頭を強く打ち付けてしまった場合や、骨折の疑いがある場合には園へ連絡して必要があれば救急車を呼び、すでに意識がない場合には園への連絡の前に速やかに救急車を呼ぶ判断力も大切です。

置き去りに気が付いたら速やかに散歩ルートを確認して子どもを探します。

子どもを発見できた場合には怪我などがないか確認を行い、子どもが見つからない場合には速やかに警察へ連絡をして人手を確保して探します。

例え短い時間であった場合でも、怪我がなかったとしても、保護者にはその時の状況をしっかりと説明して謝罪することが大切です。

 

散歩はとても楽しく子ども達も大好きな活動ですが、園外に出るため危険があるということを理解して散歩に出ることが大切です。

事故や怪我はいつ起きてもおかしくないため、他の保育士と連携をとりながら、どのように気を付けていくのか、事故が起きてしまった時にはどうすればいいのかを共有しておくことが大切です。

今回紹介した内容を参考に、散歩時の危険について考え直してみてください。