保育士の求人・転職のことならCMEコンサルティングへ/保育士の求人・転職なら【CME保育士】

CME保育士コラム

先生のことが苦手!子どもが嫌がる保育士との距離の縮め方

保育士と言えば子ども達から人気で、どんな子どもとも仲良くなれるというイメージがありますが、実際にはなかなか保育士と打ち解けられない子どももいます。

今回は、子どもがなかなか打ち解けてくれない原因や、距離の縮め方について紹介していきます。



 

子どもが打ち解けてくれない原因

子どもが保育士に打ち解けてくれない原因について、紹介していきます。

1.人見知り

人見知りがあり、慣れない保育士に人見知りをして保育士のことを嫌がってしまうというのが最も多いケースです。

人見知りで保育士のことを嫌がる場合には、関わり方を工夫していくことで打ち解けられることも多いため、その子に合った援助を模索して行っていくことが大切です。

2.相性が良くない

「何となくこの先生苦手」という意識が子どもの中にあり、相性として合わないというケースもあります。

この場合、打ち解けるには時間がかかることが多いので、無理に距離を縮めようとせず、周りの保育士の協力も得ながら信頼関係を築いていくことが大切です。

また、反対に保育士が「この子少し苦手だな」という苦手意識を感じていると、子どもが感じ取ってうまく関係が築けないという悪循環に陥ってしまうこともあります。

3.保育士の実力不足

新人の時など「どう関わっていいのかわからない」「どうやって援助したらいいのだろう」と不安いっぱいの気持ちを、子どもは感じ取ることがあります。

不安そうにしている人を見ると子どもも不安になり、なかなかその保育士と打ち解けることが出来ないというパターンです。

新人が不安を感じる→子どもも打ち解けてくれない→やっぱり自分はだめなんだ

と、マイナス思考に陥ってしまうことも多いため、周りの先輩保育士が的確に助言やアドバイス、援助を行っていくことが大切です。

また、関わり方などに不安がある時には先輩や同僚に相談をしたり、自分で援助方法を調べて実際に実践してみたりと、自分から行動を起こすことが大切です。

子どもが打ち解けてくれないと困ること

子どもが保育士と打ち解けられないと、泣く時間が多くなってしまったり、保育士の話を聞くことが出来ずに集団生活に馴染めないといったことが起こります。

また、子どもが保育士に打ち解けていないことを保護者が知ると、保護者との信頼関係にも繋がっていきます。

子どもも保育士も人間のため、相性があり、合う・合わないが起こることがありますが、「合わないからしょうがない」では子どもの命を預かる保育のプロとして務まりません。

相性が良くないながらに出来ることを行い、子どもが少しでも安心して無理なく保育園生活を送れるようにしていくことが大切です。

子どもとの距離の縮め方

打ち解けてくれない子どもと、どのように距離を縮めたらいいのかについて紹介します。

1.時間を決める

周りの保育士に協力してもらい、その子どもと向き合って関わる時間を決めてみるのがおすすめです。

例えば人見知りのある子の場合はまず3分、泣いてしまっても自分なりに歌や抱っこなどであやしながら関わる時間を作っていきます。

少し慣れてきた様子がみられたら5分、10分と時間を延ばしていき、子どもが信頼している保育士に「一緒に遊べて楽しかったね」など、プラスの声掛けをしてもらう事で、子どもに慣れていってもらう距離の縮め方です。

2.子どもとの関わり方について学ぶ

保育には「○○すれば絶対に大丈夫」という正解がなく、子どもに合った対応を模索していく必要があります。

その子にはどのような関わり方をすればいいのかというのは、関わり方の引き出しが多くないと難しい部分があります。

周りの保育士の関わり方を実際に真似してみたり、相談してどのように関わったらいいのか助言をもらう、自分でネットや本を活用して調べてみるなど、子どもとの関わり方についての知識をつけて実践してみることが大切です。

3.周りの保育士と協力する

「苦手だな」と思っている人がこちらの意思に関係なく、どんどん距離を縮めようとしてくると、大人でも少し引いてしまうのが理解できるかと思います。

子どもも同じなので、無理に距離を縮めようとせず、周りの保育士に現状を伝えて少し距離をおきながら、無理なく距離を縮めていくことが大切です。

4.保護者に現状を報告する

乳児で特定の保育士にのみ慣れない場合には、保護者に報告する前にしばらく様子を見ていく事も可能ですが、幼児の場合は早めに保護者に相談することがおすすめです。

1人担任の場合には周りの保育士がフォローできることが少なかったり、子ども自身が保護者に話をしていることがあるため、早めに相談した方が関係が築きやすいです。

相談するときには「打ち解けてくれません」ではなく、例えば「困ったことがあったら先生に教えてねと伝えているのですが、お友達とトラブルになった時に1人で泣いている姿があります。こちらから声をかけると話してくれる事もあるのですが、お家では自分から困ったことなど話してくれますか?」など、現状を伝えながら相談する聞き方がおすすめです。

今どのように援助をしているのか、その結果どのような姿なのかを報告する事で、家庭ではどのように援助をしているのかを知ることが出来たり、園での現状をこちらから話す事で誤解なく保護者に伝えることが出来ます。

担任が変わってからそこまで時間が経っていない場合には「○○ちゃんと信頼関係が築いていけるように、色々と工夫していきます」と保護者に伝えると、安心してもらえます。

子どもも大人も1人の人間なので、相性が合う・合わないがあったり、人見知りが強くてなかなか打ち解けてくれないなど、子どもとの関わり方の悩みは尽きません。

相手が子どもなので「早く慣れてもらわなくちゃ」「どうして慣れてくれないの」と思ってしまうことも多いですが、自分に置き換えると、苦手意識のある人がどんどん距離を詰めてくると、余計に苦手意識が強まると思います。

急いで距離を詰めようとせず、「この子にはどのような関わり方がいいのか」というのを考え、周りの保育士や保護者にも協力してもらいながら少しずつ距離を縮めていくことが大切です。