これからの季節、寒い中で楽しく遊べるおすすめの遊びは?
だんだんと寒さが厳しい季節となり、戸外遊びで子どもが寒がってしまったり、戸外に出られないような日も増えてきます。
今回は、寒い中でも楽しく活発に遊べる遊びを室内遊びと戸外遊びにわけてご紹介します。
寒い中でも楽しく遊べる戸外遊び
動きが少ない遊びよりも、たくさん身体を動かして遊べる遊びの方が身体が温まり、子ども達も楽しんで遊べることが多いです。
たくさん身体を動かして遊べる遊びを紹介します。
1.縄跳び
縄跳びは腕を回して縄がきたらジャンプして飛び越えるという複雑な動作のため、幼児におすすめの遊びです。
縄跳びを行うことで体力や体幹を鍛えることにも繋がります。
自分で目標回数を決め、その目標に向かって跳ぶことで楽しんで取り組むことが出来ます。
カードなどを活用して跳べるようになった回数が子どもの目にもわかるようにすると、子どものモチベーションアップに繋がったり、自分の目標回数を達成出来たときにはスタンプやシールを貼るなどの特別感を感じられるようにすることもおすすめです。
また、クラス単位で長縄に挑戦すると協調性や洞察力などの成長も期待できます。
2.鬼ごっこ
たくさん走って遊ぶことができる鬼ごっこもおすすめです。
鬼ごっこにはたくさん種類があり、タッチされたら鬼が交代していく普通の鬼ごっこだけでなく、
- 増え鬼(タッチされたら鬼が増えていく)
- 氷鬼(タッチされたら固まり、仲間に溶かしてもらうと復活できる)
- 色鬼(鬼に言われた色を探して触る)
- 高鬼(鬼より高いところにいたらタッチされない)
- ドロケイ(泥棒役と警察役に分かれて警察役にタッチされたら泥棒役は牢屋に入る)
- レンジでチン(タッチされて固まっている人を2人1組でレンジ役となり溶かしてあげる)
など、アレンジされた遊びがたくさんあるため、少しずつ遊びのレパートリーを増やしていくことで飽きることなく遊ぶことが出来ます。
体力がつくことは勿論ですが、ルールに対する理解力や決まったルールの中で遊ぶという規範性などを身に付けることができる遊びです。
3.しっぽ取りゲーム
鬼ごっことも似ていますが、しっぽがついていてルールが簡単なので1.2歳児でも楽しむことができる乳児にもおすすめの遊びです。
逃げる人はしっぽを取られないように逃げる、鬼はしっぽをとるというシンプルなルールで、しっぽの有無で保育士が助言をしやすいのも乳児で遊ぶおすすめポイントです。
ルールのある遊びの手始めにおすすめです。
しっぽは簡単に紐を用意するだけでなく、子ども達が好きな動物のしっぽを作ったり、行事や季節に合わせて紐の先に飾りを付けたり(春は桜、ハロウィンはかぼちゃなど)すると、同じ遊びでも飽きることなく遊ぶことが出来ます。
4.ボール遊び
外で広々と遊べる時にはボール遊びもおすすめです。
乳児の場合はボールを追いかけるだけでもたくさん身体を動かして遊べますが、幼児であれば、
- サッカー
- ドッヂボールや中当て
- ボール運びリレー
などのルールのある遊びもおすすめです。
ドッヂボールや中当ての場合、ボールを投げて遊ぶと顔に当たってしまうことがあるため、柔らかいボールにするか、転がしドッヂボールのように転がして行うようにするような配慮も大切です。
サッカーでは、手は使わない・相手のゴールにボールを入れる程度の優しいルール設定にすると、子ども達だけでも充分楽しむことが出来ます。
ボール運びリレーは乳児の場合は箱などの比較的安定感のあるもの、幼児の場合は2人1組で棒で挟んで運ぶなど、年齢に合わせて難易度を変えることができるのでおすすめです。
寒い中でも楽しく遊べる室内遊び
急激に気温が下がった日や、大雪が降っているような時には室内遊びを取り入れて遊ぶことがおすすめです。
室内で身体を動かして遊ぶときには暖房の設定温度を少し下げて、子ども達が暑くならないようにすることが大切です。
1.運動遊び
跳び箱やマット、鉄棒や輪くぐりなどは室内でできる運動遊びとしておすすめです。
特に跳び箱・マットは戸外でできるものではないため、しっかりと跳び方やまわり方を教えてあげる必要があります。
遊びに慣れてきたらサーキット遊びもおすすめです。
サーキット遊びは、「跳び箱→マット→トンネル→平均台→跳び箱」というように、サーキットを作って一定方向へ進んで様々な遊びができる遊び方です。
人数が多い保育園の場合は、全員が同じ場所から始めると待ち時間が長くなってしまうため、跳び箱から始める人・トンネルから始める人など、始めるときにある程度分散させてスタートすることがおすすめです。
運動遊びは乳児、幼児それぞれに合った活動で設定することができ、全年齢で楽しむことができるのでおすすめです。
2.リトミック
音楽に合わせて身体を動かす遊びです。
こちらも乳児と幼児で難易度を変えることができたり、中には合同で楽しめるものもあります。
例えば「おうま」の場合、乳児はハイハイをして馬になる、幼児の場合は手足をのばして高這いをして馬になるなど、保育士の声掛け1つで全年齢で楽しむことが出来ます。
幼児の場合は足の先・指先まで意識して行えるように声をかけると、大人の想像以上に難しく自分の身体の動かし方や、イメージした通りに動かすためにどうしたらいいかを考える力なども身に付けることが出来ます。
3.ダンゴムシ鬼ごっこ
室内の限られたスペースで走り回ると怪我の危険もありますが、室内だからこそできる鬼ごっこもあります。
ダンゴムシ鬼ごっこは、鬼にタッチされそうになった時に「ダンゴムシ」と言って丸まるとタッチされなくて済むというルールです。
その代わり一度丸まると自分で元に戻ることが出来ず、仲間に「ツンツン」と言いながらつついてもらう必要があります。
全員が丸まってしまったら鬼の勝ちというルールです。
ダンゴムシがモチーフなので、あえて走り回らずにおしりをついた状態やハイハイの状態で逃げたり追いかけたりするというルールにしても違和感なく遊ぶことが出来ます。
また、室内であれば丸まった子がかなりリアルにダンゴムシのように丸まることができるので、見ていても可愛らしい遊びです。
寒さが厳しくなり、中には寒がって戸外で充分に遊べない子もいますが、身体が温まるような遊びを設定してあげると、寒さに負けず元気に遊ぶことが出来ます。
また、戸外遊びの時間を冬の間は少し短めに設定したり、暖房を上手く使って子ども達が楽しく過ごせるような工夫も大切です。