保育園で決められていること!守らないとどうなる?
保育園で働く上で、働く保育士にも預ける保護者にも「園でのルール」というものがあるかと思います。
一般的なところでいうと、「37.5度℃以上でお迎え」などが挙げられます。
そういった保育園で決められているルールは、なぜそのように決められているのか、守らないとどうして困るのかについて、保育士が働くうえでのルールと、保護者が子どもを預けるうえでのルールにわけて紹介していきます。
保育士が働くうえでのルール
保育士が働くうえで求められるルールは就業規則です。
就業規則は園によって異なりますが、多くの園で採用されている就業規則について紹介します。
1.髪色
派手な髪色を禁止している園は多く、中には7~9トーンまでなど髪の明るさまで指定があったり、黒・茶色・グレーのみなど髪色の指定がある園もあります。
筆者の園は金髪禁止、トーンは8トーンまでという決まりがありますが、アッシュ系で緑が強く入っていたり、赤が強めの茶髪などで注意されたことはありません。
周りの園では、赤や緑など不自然な色は禁止としている園もありました。
髪色に関して細かくルールを決めている園の多くは昔からある園のことが多い傾向にありますが、「子どもや保護者と接する上で派手な髪色はふさわしくない」という考えから金髪や華美な髪色を禁止する園が多いです。
接客業でも派手な髪色を禁止している場所は多いため、常に子どもや保護者と関わる職種である以上仕方のないことかもしれません。
2.爪の長さ・ネイル
爪の長さに関してはどの園も短く切るように決められています。
理由としては、保育士の手がぶつかってしまった時に、爪が長いと子どもに怪我をさせてしまう可能性があるためです。
ネイルに関してはピンクやベージュなどのナチュラルな色であればOKという園もありますが、髪色と同様に派手な色は禁止している園が多いです。
また、ネイルパーツを付けることを禁止している園がほとんどで、理由としてはネイルパーツが落ちてしまった時に子どもが誤飲する可能性があるからです。
爪の長さは必ず短く、ネイルパーツも禁止ですが、園によってはナチュラルな色でネイルを楽しめる園もあります。
3.アクセサリー
アクセサリーも結婚指輪以外は禁止されている園がほとんどです。
イヤリングやピアスは落ちたときの子どもの誤飲への配慮、ネックレスは子どもが引っ掛かってしまったり、反対にネックレスを引っ張られて保育士が怪我をすることを防ぐため、指輪も子どもに当たってしまった時の怪我を防ぐために禁止されている場合が多いです。
通勤中のアクセサリー着用については決まりがない場合も多いので、仕事中はしっかりと外して通勤の時にお洒落を楽しめるといいですね。
4.服装
保護者の目があることから、服装についても園によって決まりがある場合があります。
例えば筆者の園では短パンやミニスカート、胸元の大きく開いた服など、露出の多い服装は禁止されています。
休日に関しては好きな洋服を着てもいいと思いますが、仕事に関わる通勤中の服装については保護者からの印象もあるので、露出の多くない服装を心掛けることが大切です。
多様性の求められる時代になり、服装1つで決めつけられることは少なくなってきましたが、やはり一定数「先生なのにあんな恰好をするなんて不適切だ」と、保育士に偏見を持つ保護者もいます。
いくら保育を丁寧に行っていても、保護者に悪印象を持たれると信頼関係を築くことが難しくなるため、規則を守ったり、露出の少ない服装で通勤することが大切です。
また、仕事着に関しても服装の規定がある園もあります。
例えば子どもと同様にフードやボタンのついている洋服が禁止されているなどです。
理由については子どもと同じで、子どもに引っ掛かって怪我のないように・ボタンが取れてしまった時の誤飲を防ぐためなどです。
5.化粧
華美な化粧を禁止している園も多いです。
こちらも保護者からの印象が悪くならないようにという理由はもちろんのこと、保育士は子どもと距離が近くなることも多いため、ギラギラとしたラメのアイシャドウや真っ赤なリップなどが子どもの洋服や肌に着いたときに汚れてしまう可能性があります。
そのため、具体的な決まりはなくても「ナチュラルメイク」という規定を設けている園も多い傾向にあります。
保護者の印象を気にする園ではカラーコンタクトやまつ毛エクステを禁止している園もあるようです。
保護者が子どもを預けるうえでのルール
1.体調不良時のお迎え
もっとも保護者とトラブルになることが多いのが、体調不良の時の早お迎えです。
熱が37.5度以上でお迎えをお願いしている園が多いですが、園によっては子どもの平熱に合わせて37.8度程度までは様子を見てくれる園もあります。
筆者の園も夏の暑い時期に平熱が37.2度前後の子どもの場合は、37.8度くらいまでは水分を多めにとって様子を見ることがあります。
保護者も仕事が忙しくすぐに早退することが出来ないという気持ちもわかりますが、体調が優れなくて辛い思いをしているのは子どもであるということを保護者に伝えることが大切です。
熱がある場合には「普段のような元気がなくて」「機嫌は悪くありませんが普段よりも食欲がなくて」など、熱と一緒に子どもの様子についても伝えてあげると理解してもらいやすくなります。
また、嘔吐や下痢がある場合には回数や子どもの様子を伝えることは勿論、胃腸炎の場合には他の子へうつってしまう可能性があることも伝えるといいです。
下痢や発熱でお迎えを頼むか悩ましい場合には、一度保護者に現状を連絡して悪化するようであればお迎えをお願いするという方法もおすすめです。
例えば熱が37.5度の場合には「今熱が37.5度あるのでお電話させていただきました。元気もあって食欲もあるので、このまま少し様子を見ようと思いますが、もし熱が上がるようであればその時はすぐにお迎えをお願いできますか?」など、事前に伝えておくことで、保護者も職場に「もしかしたら早退するかもしれない」ということを伝えることが出来ます。
2.お迎え時間
保育時間には通常保育と短時間保育があり、短時間保育の場合は8:30-16:30の中での保育、通常保育は園の開園時間の中で通勤時間+就労時間を合わせた時間を保育時間として預けることができます。
本来の保育時間は通勤・就労時間のみですが、保育園の開園している間であれば預けることができることから、家事をやってから・買い物に言ってからお迎えに来るという保護者も中にはいます。
また、仕事が休みの日に園に預けることができるかどうか園で定めている場合もあります。
休みの日は家庭保育と言われているが、どうしても預けたいから仕事のフリをして預けてしまうという保護者もいますが、体調不良の際に職場に連絡すると出勤していなかったという気まずい雰囲気になるため、休みの日に預ける際には事前に相談や緊急連絡先の確認をしてもらえると助かります。
園によって決められているルールは異なりますが、ルールを守ることで保護者と保育士の信頼関係を築くことに繋がります。
特に保育士が働く上でのルールはしっかりと守らなければ解雇される可能性もあるため、しっかりと確認することが大切です。