保育士ならではの、、、この職に就いてよかったエピソード!
保育士というと低い給料で子どもの世話をしたり、保護者との関係を築いたりと大変な職業だと思われることが多いですが、同じくらいやりがいを感じる仕事でもあります。
今回は、保育士をやっていて良かったなと感じるような子どもの可愛らしいエピソードや、保護者との話を紹介します。
子どもとのエピソード
まずは子どもとの微笑ましいエピソードです。
1.「先生と結婚する」
幼児クラスを受け持った時の話です。
幼児になると「○○ちゃんと結婚する」など結婚の話題が出ることも増え、微笑ましい気持ちで話を聞いているのですが、クラス内で少し友達とトラブルになりやすく、注意されることの多い子が、「俺は○○先生と結婚するんだ」と言ってくれました。
普段からどうしても注意しなくてはならない場面も多く、本当はあまり怒ったりしたくないんだけどな…と悩んでいた時に結婚したいと言われ、いつも怒る怖い先生と思われているわけではなく、その子のことを思って伝えているということが伝わっているのかな、ととても嬉しくなりました。
子どもが「先生と結婚する」と言ってくれる体験は、経験している保育士も多く、何度言われても嬉しい気持ちになります。
2.先生じゃないと嫌だ!
乳児クラスで人見知りがある時期は、子どもの中で「この先生じゃないと嫌だ」という場面がよく見られます。
遊ぶときは色々な保育士と遊べても、食事の時にはこの保育士でないと嫌がってしまうなどの場面では、「子どもとの信頼関係ができてきた!」と、嬉しい気持ちになります。
子どもとの信頼関係ができると、笑顔を見せてくれたり、心を開いてくれる姿が見られるようになり、保育のやりがいを感じます。
後々のことを考え他の保育士にも慣れていけるように援助をしていく必要はありますが、自分がその子にとって安心できる存在なんだと思えることは、とても嬉しいことです。
3.子どもの成長を目に見えて感じることが出来た時
子どもの成長を感じると、「やってきて良かった」「嬉しい」とやりがいを感じます。
今回は筆者が実際に成長を感じて嬉しかったエピソードを紹介します。
廃材遊びを定期的に行っていて、始めは「これはどうやってやるの?」「何を作ればいいの?」と想像して作ったり、どうやって繋げたらいいのかわからない子が多かったのですが、その都度丁寧に「こうしてみたら?」「何を作ってみたい?」など伝えるようにしていたら、徐々に自分で考えて試行錯誤する姿が見られるようになってきました。
子どもからの質問も「ロボットを作るのに○○を使いたいんだけどある?」「どうしてもここができないんだけどどうしたらいい?」など、自分の作りたいものを明確に想像した上での質問に変わりました。
最終的にこの素材のものは糊よりもボンドの方がくっつく・色がうまく塗れない素材のものには折り紙を貼るなど、保育士に聞かなくても自分で考えて作ることができるようになりました。
また、そこにある素材をとりあえずたくさん使って作る作り方だったのが、どうやって作ったらいいのかを考えられるようになり、必要なものだけを使って作れるようにもなりました。
そういった子どもの想像力や発想力、表現したり作ったりする力の成長を見て「廃材遊びを継続的に取り入れてよかった」と、とても嬉しい気持ちになりました。
自分が行ってきた保育によって子どもの成長を目に見えて感じることができると、やりがいになり、保育が楽しい・もっと頑張ろうという気持ちになります。
4.卒園児が遊びにきてくれた時
保育園は、長い子では小学校と同じく6年間通う子もいます。
それでも小学校に入れば友達との輪が出来て保育園に遊びに来る機会は少なく、卒園したきりになってしまう子も多いです。
しかし、卒園した後も保護者や友達と一緒に保育園へ顔を見せに来てくれると、「それだけ保育園を楽しんで通っていてくれていたんだ」と嬉しい気持ちになります。
中には卒園した子が保育士を目指して実習に来てくれる場合もあります。
実際に筆者も3歳児の時に担任を持っていた子が中学生になり職業体験で保育園に来てくれた経験があります。
長く続けていないとそういった子に再開することができないため、「続けていて良かった」と感じることが出来ます。
保護者とのエピソード
続いて保護者とのエピソードを紹介します。
1.「○○先生で良かった」
4月から新年度となり、担任が変わる園も多いです。
その中で「○○先生でよかった」と保護者に言ってもらえると「信頼してくれている」と嬉しい気持ちになります。
「○○先生で良かった」というセリフは新年度だけでなく、子どもの様子など詳しく伝えた時、行事のあとなどにも聞くことがあります。
保護者との信頼関係を築くのは難しいこともありますが、良かったと言ってもらえることでとても嬉しい気持ちになります。
2.保護者から話をしてくれるようになった
保護者の中にはこちらが家庭の様子などを質問しても「別に…」という感じであまり話をしてくれない方もいます。
そういった保護者と信頼関係を築いていくのは難しく感じますが、時間が経って「家でこんなことがあって」と保護者から話をしてくれるようになると「今までの声掛けは間違ってなかった、距離が縮まった」と嬉しくなります。
3.行事のあとの保護者の感想
運動会や生活発表会などの行事は、保護者が子どもの成長を感じる大きな行事の1つです。
そういった行事の後は「感動しました」「楽しかったです」など、様々な感想を伝えてくれる保護者が多いです。
勿論必ずポジティブな意見だけでなく、時には「もっとこうした方が良かった」などの指摘をされる場合もありますが、それでも保護者が喜んでくれたり楽しんでくれた意見を聞くと「頑張ってよかった」と感じます。
保育を進めていく上で保護者の協力は欠かせないものなので、行事を通して子どもの様子を見てもらえると、保護者との信頼関係を築く大きなチャンスとなります。
そういった大切な場で保護者が認めてくれることが、大きなやりがいに感じます。
保育は子どもの成長を考えながら援助をしたり活動を考える必要があり、その中で保護者とも関係を築いていくことが大切で、とても難しい仕事です。
しかし、大変な事ばかりではなく、子どもの可愛らしい姿や発言に癒されたり、成長を感じて嬉しくなったり、保護者との信頼関係が出来て嬉しくなったりと、やりがいのある仕事です。
大変なことばかりでなく、楽しいこと・嬉しいことにも目を向けて楽しく保育ができますよ。