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CME保育士コラム

保護者対応で「変わりないです」のみ、、、保護者からの印象は?

保護者との信頼関係を築くのに大切な保護者対応ですが、特に子どもの様子に変わりがなかったときや連絡事項がない時には「変わりないです」「元気に過ごしてます」など、一言伝えて引き渡しをするという方も多いのではないでしょうか。

今回は保護者との信頼関係を築くために、どのように保護者対応を行えば良いのかについて紹介します。

 


 

子どもの様子に変わりがなかったとき

怪我や体調の変化もなく、元気に登園時と変わりなく過ごして保護者の元へ帰るのが1番ですが、「変わりないです」の一言だけでは園での様子が伝わらず、保護者によっては「変わりないってどういうこと?」と疑問に感じてしまう保護者もいます。

特に子どもの様子に変わりがない時には「変わりなく元気に過ごしています」と伝えながらも、何か1つ様子のわかるエピソードを伝えられると保護者との信頼関係を築きやすくなります。

例えば「今日も変わりなく元気に過ごせました。夕方遊んでいるときは上手にブロックを繋げて自分のお家を作って遊んでいたんですよ」など、短くても1つ話をすることで、園での様子が伝わりやすくなります。

また、中にはお迎えに来た時に友達とのトラブルやまだ遊びたかったからなど、子どもが泣いている場合もあります。

その時に「変わりないです」では、なぜ泣いているのかが保護者に伝わらずに不信感にもなりかねないので「日中は変わりなく元気に過ごしていたのですが、今友達の使っていた玩具を貸してもらえなくて少し泣いてしまっていました」と、なぜ泣いていたのか理由を伝えてあげることも大切です。

変わりがないからといって一言で済ますのではなく、短くてもいいので1エピソード付け加えて話すだけでも保護者との信頼関係が築けていきます。

怪我や体調の変化があった時

怪我や体調の変化があった時には、「いつ・どこで・どういう状況で・どのような対処をして・今はどうなのか」について詳しく伝えていくことが大切です。

怪我の場合は「散歩に行く途中の歩道で転んでしまって膝をすりむいてしまいました。流水で流して傷口は綺麗にして、今は特に痛がる様子はありませんがお家でも様子を見ていただければと思います」と、その場で怪我をした箇所を見せて怪我の程度を共有することが大切です。

体調不良の場合には「朝の検温では36.8度で熱はなかったのですが、給食の進みが普段よりも悪く、11時半頃に検温すると37.6度の熱があり、ご連絡させていただきました。ご連絡したあとは水分を多めにとり保育士の傍で12時から14時まで午睡をしていて、午睡明けの検温では37.8度と少しずつ熱が上がってきてしまっている印象です。機嫌は普段と大きく変わりはありませんが、食欲がいつもよりもなく、ご飯を1/3程残しています」というように、具体的に様子を伝えることが大切です。

保育士は医師ではないので「これはRSウイルスです」のように病気を断定するようなことはしてはいけませんが、「園内でRSウイルスが流行っていて、すでに診断された子も似たような症状があったので、お医者様に園内でRSウイルスの子が出ている旨も伝えていただけるといいかと思います」のように園内で流行している感染症を知らせて病院受診の際に伝えてもらうようにすると、病院での検査などがスムーズになることがあります。

連絡事項がある時

「明日はお弁当をお願いします」「明日は9時までの登園をお願いします」など、連絡事項がある時には、連絡事項を伝えながら子どもの様子について伝えることもおすすめです。

例えば「明日は園外保育なのでお弁当をお願いします。○○ちゃん、お弁当を楽しみにしていて、「明日はお弁当だよね?」と何回も確認していましたよ」など、子どもが楽しみにしている様子も伝えられると、保護者に園での様子が伝わりやすくなります。

子どもの様子についてネガティブな内容を伝える時

噛みつきや友達に手が出てしまうことが続いたときに、家ではどのような様子なのかを聞くために、園での現状を伝えることがあります。

内容がネガティブな内容だけに、言い方や伝え方を間違えると保護者との信頼関係が壊れてしまう可能性もあるので注意が必要です。

子どもの困っているところだけでなく、どのように保育士が声掛けや援助をしているのか・どの結果がどうなのか、成長したところ・いいところについても話ができるようにしていくことが大切です。

「○○くん最近友達に手が出てしまうことが多くて、園でもその都度どうして手が出てしまったのかを聞き取り、その時にどうすればよかったのかを一緒に話して考えているのですが、やはりいざとなるととっさに手が出てしまうことが多くて…。自宅でお家の方と関わる時にはそのような様子は特に見られないですか?」と自宅での様子を聞きます。

必要な話が聞けた後には「お話聞かせていただきありがとうございます。○○くん、確かにカッとなった時に手が出てしまうことはあるのですが、普段は友達にすごく優しくて、泣いてる子がいれば傍に行って「どうしたの?」と聞いてくれたり、一人で遊んでいる子を遊びに誘ってくれることも多いんです。だからこそ友達に誤解してほしくないので、これからもその都度援助していき、また○○くんの様子についてご報告させていただければと思います」というように、いい面についても話をして、保育士が困っているからではなく、子ども自身が困らないようにどうにかしていきたいと思っていることを伝えられると、保護者との信頼関係を築いていけるようになります。

 

 

保護者との信頼関係を築くには時間がかかりますが、一方で信頼関係を壊すのは一瞬です。

保護者対応は保護者との信頼関係を築くうえでは欠かせないものになるので、どのように対応すればいいのか積極的に学ぶことが大切です。

子どもの様子に変わりがない時でも「変わりないです」の一言で済ますと「事務的」「そっけない」など、マイナスに捉えられてしまうこともあります。

そのため、些細な事でも1エピソード足して子どもの様子を保護者に伝えられる機会を設けられると、少しずつ信頼関係を築くことに繋がります。

また、保護者対応に悩んだ時には自分だけでどうにかしようとせず、先輩や園長主任に相談して進めていくことも大切です。