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CME保育士コラム

こんな行事があったら楽しいかも!?

保育園での大きな行事といえば、運動会や生活発表会が挙げられ、保育士の準備は大変ですが、やりきったあとの達成感や子どもの成長を見られる絶好の機会です。

保育園によってはそういった大きな行事以外にも、子どもたちが楽しんだり成長したりできる行事を取り入れている園も多くあります。

今回は「こんな行事があったら楽しい!」という行事について紹介していきます。

 


 

おすすめの行事

取り入れている保育園も多い、おすすめの行事について紹介します。

1.季節の行事

保育園で行われることの多い行事として、

  • こどもの日
  • 七夕
  • お月見
  • ハロウィン
  • クリスマス
  • お正月
  • 節分
  • ひな祭り

などが挙げられます。

これらの季節の行事には、それぞれ意味や由来があったり、食べ物や遊びが決まっていたりするので、説明をしながら子どもも楽しんで参加できる行事です。

お月見ではお団子、ひな祭りではちらし寿司などを子どもがクッキングとして作る園もあり、食育も兼ねて行事を行うこともできます。

大きな準備が不要ですぐに取り入れることができ、由来や意味合いについての理解を深めることで、より行事を楽しむことができるという意味でもおすすめの行事です。

2.夏祭り

土日に保護者と一緒に参加する園もあれば、平日に子どもだけで参加する園もあります。

屋台をだしたり、おみこしを担いだり、盆踊りを踊ったりして過ごす園が多いです。

屋台では子ども達で何を作るのか・どうやって作るのかを決めて取り組むことで協調性や考える力が身に付いたり、お金やチケットのやり取りを通してお金に対する興味を促すこともできます。

筆者が3歳児担任の時は、グループ数を3グループとこちらで決めておき、そこから自分たちでグループわけを考えて、4・5歳児とも合流して、グループ内でどんな屋台をするのか、そのためには何を準備する必要があるのかを話し合い、製作に入りました。

必要な段ボールも保育士が用意するのではなく、事前にどれくらいの数が必要かを子ども達と話し合ってから、近くのスーパーへ行って段ボールをもらいに行きました。

子ども達が自分たちで考えて作る力や協調性を育てることを目的としていたので、保育士が事前にスーパーに連絡をして確認をとったりと、環境を整えながらも子どもが自分たちで協力して作り切ったという達成感を味わえるようにしたことで、行事後から自分で考えて作る力が伸びたように感じました。

 

 

3.保育参観

保護者に実際に園での子どもの様子を見てもらえる機会となります。

開催頻度や方法は園によって異なり、年に1回の園もあれば2回以上行っている園もあります。

また、子どもと保護者が一緒に楽しめる活動を設定する園もあれば、日々の保育の様子を見てもらうために保護者が子どもに見つからないようにこっそりと見てもらうという園もあります。

後者は特に乳児に多く、保護者を見つけるとくっついてしまい日々の園での様子が見てもらえなかったり、保育参観が終わったあとに再度保護者と分離しなくてはならない子どもの負担を考えて、こっそり見ていてもらうという方法を取り入れている園も多くあります。

家庭での様子と園での様子は違うことも多く、保育士が対応に悩む子も家では手がかからず、保護者に様子を伝えても理解してもらえないというケースがあります。

そういった時に、保護者の方に実際に園での様子を見てもらうと、「保育士が言っていたのはこういうことか」と理解が進み、家庭と協力して保育を進めるきっかけにもなります。

4.食育

食育を1つの行事として積極的に行う園もあります。

例えば、月に1度は自分のご飯を自分でおにぎりに握る・収穫した野菜などでクッキング・行事の時にはクッキングなど。

自分で育てたものや作ったものを食べることで、収穫するまでの大変さや、食事を用意する大変さ、自分が作ったものをおいしく食べてもらえる嬉しさなどを味わうことができます。

食育に力を入れている園は多くあり、大々的な行事ではないものの、継続して毎月の行事として行っている園も多いです。

小さいうちから包丁の扱い方や火の扱い方など、正しい知識を身に付けることで危険回避をすることができ、正しく扱えるようになることで自宅でも「やってみたい」という子どもが多く、保護者とのコミュニケーションをとるきっかけの1つとなっていることもあります。

5.園外保育

こちらも実施方法は園によって様々で、年に1~2回遠足のようなかたちで行っている園もあれば、毎月お弁当の日として取り入れている園もあります。

保育園では日々給食を食べている場合が多く、お弁当の日というだけでとても喜んでくれます。

給食では自分の苦手なものがある日や、好きでも園では出ないメニューもある中で、自分の好きなものだけが詰まったお弁当というのは嬉しいようです。

保護者とのコミュニケーションの1つともなり、筆者の子どもの園では毎月園外保育がありますが、迎えに行くといつも「お弁当作ってくれてありがとう」と言ってくれることを嬉しく感じています。

保育士もお弁当を用意したりと大変ですが、友達と一緒にレジャーシートを敷いて食べることで協調性や思いやりの気持ちも育っていきます。

行事の目的

保育園で行事を行う目的は、

  • 子ども自身の成長のきっかけを作る
  • やりきる大切さや達成感を味わう
  • 協調性や思いやりの気持ちを育てる
  • 自分で考えて行動する力を育てる
  • 保護者に成長を感じてもらえる機会を設ける
  • 行事を通して知識や理解を深めていく

などが挙げられます。

例えば運動会の場合は、運動会を見てもらうことで保護者に成長を感じてもらえたり、運動会に向けて練習を行うことで、本番を終えて達成感を感じることができます。

また、例えばリレーを行う際に自分たちで順番を決める・どうしたら勝てるのかを考えるような機会を設けると、協調性や考えて行動する力も身についていきます。

そうして運動会を終えた子ども達はまた1つ、大きく成長したと感じる保育士や保護者も多く、行事が成長のきっかけとなっていることが多いです。

七夕やひなまつりなどの行事では、行事を通して由来や意味について知ることができ、知識や理解を深めることができます。

行事は子どもが楽しめることは勿論ですが、行事を通してどのようになってほしいのかを考えて設定することが大切で、そうすることで子どもが成長するいい機会となります。

 

 

行事は子どもが成長するには欠かせないもので、保育士も準備が大変ですが終わった時にはやりがいを感じることができます。

子ども達が行事に楽しんで参加することは勿論ですが、保育士はどのようなねらいをもって行事に取り組むのかを考えることも大切です。

そのねらいに沿って保育を進めていくにはどのように援助や声掛けをすればいいのか、その上で子ども達が楽しめるにはどのようにすればいいのかを考えながら行事を取り入れていけるといいですね。