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CME保育士コラム

研修って具体的にどんなことをするの?座学のみ?

保育士になると、保育に関する研修を受ける機会が多くあります。

保育士が受ける研修にはどのようなものがあるのかについて紹介していきます。

 


 

1.子どもの発達について

子どもの発達についての研修は、比較的保育士歴の浅い方におすすめの研修です。

乳児や幼児の発達について、正しい知識を身に付けることで、どのようなことができる年齢・月齢なのかを知ることができ、それに向けてどのような保育を行えばいいのか逆算して保育を行うことができるようになります。

例えば、おむつが外れるのが3歳の場合、3歳からトイレトレーニングを始めるのではなく、1歳児から徐々に便器に座るという行為に慣れていき、2歳では子どもの排尿感覚を見てトイレに誘ってみるというように、計画立てて保育を行うことが可能です。

2.保護者との関わり方について

保育士の悩みとして多いのが、保護者対応についてです。

特に気になる子どもの保護者への伝え方について悩む保育士も多く、そういった保育士向けに行われている研修も多く実施されています。

筆者も「気になる子どもの保護者への伝え方・関わり方」についての研修を受けたことがあります。

研修を受けたことで、保護者の気持ちを考慮し、どのように声をかけたらいいのかという知識を得て、保護者とも自信を持って会話できるようになり、保護者との関係が良好になったように感じます。

3.食育

偏食・小食・遊び食べなど、食事に関する悩みについての研修です。

食事に関しては、園での援助の際に役立つことは勿論のこと、「園では食べるけど家では食べてくれない」と悩む保護者の方も多く、食育に関する知識をもっていると、そういった保護者の悩みにも適切に応えることができるというメリットがあります。

また、子どもへの食育の伝え方や、どのような活動が食育になるのかなども学ぶことができます。

4.遊びについて

ここまでは比較的座学で行うことの多い研修を紹介しましたが、遊びについての研修では、実際に身体を動かして行う研修が多いです。

筆者は磯遊びについての研修で、実際に磯へ行き生き物を捕まえるという研修に参加したことがあります。

実際に身体を動かして行ってみることで、どのような点が子どもにとっては危ないのか、どのような盛り上がりや失敗例があるのかを体験することができます。

遊びについての研修では、年齢に合った遊びを知ることができたり、遊びによる効果(協調性が身につく・身体の動かし方がわかるようになるなど)を知ることができ、実際の保育に取り入れることができるので、活動の幅が広がるというメリットもあります。

身体を動かす遊びだけでなく、指先の発達や集中力を養う遊びなどについても学ぶことができる研修も多くあります。

 

 

5.コミュニケーションについて

人とのコミュニケーションについての研修です。

こちらも座学で学んだあとはロールプレイング形式で実際にコミュニケーションをとってみるという研修が多い傾向にあります。

保育士は、同僚・保護者・子ども・業者や地域の方など、様々な人と関わる職業です。

そのため、他者とのコミュニケーションのとりかたについての研修を受けることで、円滑にコミュニケーションをとることができるようになり、働きやすさを感じられるようになるというメリットがあります。

コミュニケーションについての研修は、仕事だけでなく、今後生きていくうえで自分の役に立つことが多く、身に付けることで一生涯つかうことができるものになります。

6.保健衛生について

保育園で流行りやすい感染症や、感染症の予防方法など、保健衛生についての研修です。

どのような感染症がどれくらいの季節に流行りやすいのか、どのように感染対策を行えばいいのかを日常の保育の中で活かすことができます。

例えば、インフルエンザなどの風邪にはアルコール消毒が有効ですが、ノロやロタといった胃腸炎にはアルコール消毒の効果は低く、次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒が効果的です。

研修に参加して知識を身に付けることで、インフルエンザが流行っている時にアルコール消毒、胃腸炎が流行った時には次亜塩素酸ナトリウムなど、しっかりと使い分けて感染拡大対策を行うことができます。

また、嘔吐処理や熱中症対策についてなども学ぶことができます。

7.キャリアアップ研修

処遇改善要綱に基づき、副主任や専門リーダー、職務分野別リーダーといった役割が増えました。

それらの役職に就くには、キャリアアップ研修に参加して、それぞれの条件にあった研修を履修することが必要となります。

キャリアアップ研修で行われている研修は、

  • 乳児保育
  • 幼児保育
  • 障害児保育
  • 保健衛生・安全対策
  • 食育・アレルギー対応
  • 保護者支援・子育て支援
  • 保育実践
  • マネジメント

の8項目です。

副主任の場合には、マネジメント研修が必須で、その他3項目以上の研修を修了する必要があります。

専門リーダーでは4項目以上、職務分野別リーダーでは自分の担当している分野の研修を修了することで、役職につくことができます。

副主任と専門リーダーは月額4万円、職務分野別リーダーには月額5千円が補助金として保育施設に給付される仕組みとなっているため、積極的に研修に行くように進めている園も多いです。

研修に参加する時の服装や持ち物

研修に参加する際には、研修内容に合わせて服装を考えることが大切です。

身体を動かす研修では動きやすい服装、座学が中心の研修ではカジュアルな服装でも大丈夫ですが、ラフすぎる服装や露出の多い服装は避けるのが一般的です。

研修に持っていく持ち物として、基本的に事前に申し込み用紙などに持ち物が記載されていることが多く、記載通りのものを持参します。

持参するものとして多いのが、筆記用具とレポート用紙などメモがとれるものです。

筆記用具では、ペンケースの中にシャーペンや鉛筆、消しゴム、ボールペン、蛍光ペンや赤ペン、シャーペンの芯が入っていると安心です。。

 

 

保育に関する研修は1年を通して行われており、座学を中心に行うものから、グループディスカッションやロールプレイングを取り入れたり、実際に身体を動かして行う研修など、参加する研修によって、研修方法は様々です。

研修を受けることで自分の知識を増やすことができ、保育に活かすことで保育力の向上や保護者や他の保育士との関係を良好にすることにも繋がります。

また、自分が受けた研修の中で勉強になったことや園にとって大切なことがあれば、園内研修や職員会議などの場を通して、積極的に他の保育士と共有することも大切です。